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豚コレラ侵入許さぬ 十勝も防疫再徹底

関係機関 啓発や緊急検査
 本州で感染が拡大する豚コレラに、十勝の養豚関係者は警戒を強めている。近年、発生した5府県から豚を導入していないが、外国から汚染豚肉製品が持ち込まれる例が複数あり、油断できない状況だ。冬の観光シーズンで旅行者が多いこともあり、十勝家畜保健衛生所(家保)は「ウイルス侵入防止の徹底を」と呼び掛けている。

本州での豚コレラ発生を受けて十勝家畜保健衛生所が飼養者らに配布している文書

 豚コレラは昨年9月、岐阜県の養豚場で、国内では26年ぶりに発生した。野生のイノシシや、発生農場から出荷された子豚が原因とみられ、愛知、長野、大阪、滋賀の5府県に広がっている。

 十勝管内では2017年度で約50戸が7万9500頭ほどを飼育しており、出荷頭数は道内振興局別で3番目。密集で飼育することが多い養豚は感染症による影響が大きいため、管内農家も普段から予防を徹底しているが、警戒の度合いをさらに強めている。

 十勝養豚振興協議会の鈴木勝会長(73)は昨年の発生後から、農場入り口にまく消毒薬剤の量を増やした。「出入り業者も消毒して来るが、不足があるかもしれない。ウイルスは目に見えないだけに、より力を入れている」と話す。

 ウイルスの侵入経路は特定されていない。汚染された豚肉製品が国内に入り、野生鳥獣が媒介した可能性も考えられるという。肉製品の持ち込みは禁止されているものの、中国からの旅行者らが土産などとして荷物に隠している例がある。実際に昨年10月には新千歳空港でも、より感染力が強いアフリカ豚コレラウイルスが検出されている。

 春節や冬の観光シーズンで旅行者が多い時期だけに、家保は「油断はできない」と強調する。新たな発生が確認されるごとに、飼養者や関係機関に文書で注意喚起しているほか、緊急の立ち入り検査も実施した。

 家保は関係者以外の出入り禁止、人や車両の消毒、野生鳥獣の侵入防止、畜産物を含む食品残さが入った餌の加熱徹底を呼び掛けている。「農場にウイルスが入らないよう全勢力を傾けてほしい。一般の人もむやみに豚舎には立ち入らないで」と呼び掛けている。(伊藤亮太)

<豚コレラ> ウイルスによる豚とイノシシの伝染病。感染力が強く、致死率も高い。感染すると発熱や食欲減退などが見られるが、他の感染症と似た症状で見分けがつきにくい。人にうつることはないが、養豚業への影響が大きいため、家畜伝染病予防法で感染が疑われる豚を含めて殺処分することが決められている。

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