全国郷土紙連合

全国12新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

荘内日報社

子どもとの関係の在り方 悩める現役教師を支援

 酒田市在住の元小学校教諭が、現役教師を支援する「ティーチャーズ・サポート・センター」(TSC)を自宅に開設し、定期的に地元の若手教師らを対象に自主的な研修会を開き、現職時代に学んだ教育カウンセリングの技法を中心に、子どもたちと関わる実践的なノウハウを指導している。

 開設したのは、2017年3月に酒田市の富士見小教諭で定年退職し、現在は同市の教育支援員として市内の小学校で特別支援学級をサポートしている御舩則子さん(62)=同市大町。

 御舩さんは、スクールカウンセリング推進協議会のガイダンスカウンセラー、日本教育カウンセラー協会の上級教育カウンセラーなどの資格を所持。現職時代は子ども同士のトラブルや学級崩壊、発達障害児への対応などに積極的に関わってきた。近年、子どもとの関係で悩む教師が増える一方で、地元にはそうした対応を学ぶ場がほとんどないため、自分が習得したノウハウを還元したいとの思いを強めていたという。

 そこで退職を機に17年5月、TSCを開設。夏・春休みを除いて月1回、年間8回の自主研修会を開き、主に教育カウンセリングの知識と技術を指導している。本年度は県教育カウンセラー協会の助成事業に採択されたこともあり、参加費は茶菓の実費として一人200円という、ボランティア的な取り組みだ。

 今月16日に開かれた研修会は本年度8回目(最終)で、庄内地方の20、30代の小・中・高校の教師を中心に8人が参加。対話を通じて主体的な学びを深める「アクティブラーニング」を支えるカウンセリングについて、初めに御舩さんが講話した。引き続き、同様に教育カウンセラーの資格を持つ温海中教務主任の青梨努さんが、「太陽の南中」をテーマにした中学3年の理科の模擬授業を行いながら、「学習態度には介入するが、学習内容には介入しない」など、主体的な学びを引き出す実践的なノウハウを指導した。

 御舩さんは「例えば子ども同士のトラブルの際、かつては握手をさせ『もうしない』と約束させて終わりといった対応が多かったが、それでは双方に不満が残り、教師への不信が募るだけ」という。その上で「子どもはどうしたいのか、そのためには何をすべきかを一緒に考え、子どもに選んでもらう。生きる主体は子どもであり、決定や実行は本人にしかできない。教師がそうしたサポートをするには、一定の知識が必要。自分のできる範囲内で、若い教師らにそうしたノウハウを伝えたい」と話す。

 研修会は今後、5月に再開の予定。問い合わせは御舩さん=電0234(26)3556=へ。

今月16日のTSCの研修会。右が模擬授業を行う青梨さん、左奥が御舩さん=酒田市大町の御舩さん方で

関連記事

浦幌滞在の「参考書」完成 「リペリエンス」がパンフ作製

 浦幌町で総合旅行業などを手掛ける「リペリエンス」(小松輝代表)は、ジャバラ折りの観光パンフレットを作製した。「かしこと浦幌町」の表題で20代女性の滞在記を中心に、写真も多用してまちの魅力を紹介し...

西郷に学ぶ島の「宝」 安田荘一郎さんが講演 奄美市生涯学習講座

 奄美で暮らした西郷隆盛の生き方を、経済という側面から捉え直す講演会が25日、鹿児島県奄美市名瀬の市民交流センターであった。講師を務めた「奄美『西郷塾』」の安田荘一郎塾長(69)=同市名瀬=は「...

「蒸し暑い」 熱中症疑われる救急増加 梅雨明け「真夏日」続く

 「蒸し暑い」「例年以上に(暑さを)感じる」-。鹿児島県奄美地方の梅雨明けが発表された22日以降、群島各地で最高気温30度以上の「真夏日」を観測している。これに伴い、熱中症が疑われる救急搬送が増...

奄美9海水浴場「AA」評価 県の水質調査、5段階で最高

 鹿児島県は24日、今年度実施した県内26カ所の海水浴場の水質調査結果を公表した。ほぼすべての海水浴場が最高評価の「AA」だった。奄美市名瀬の大浜海浜公園など、奄美群島内の4海水浴場は12年連続...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク