新千歳空港で175人が一夜 JR運行停止、バス乗り場に長蛇の列

空港内で配布された毛布などを受け取る利用者=22日午前0時20分ごろ、新千歳国内線ビル4階
新千歳空港でも大きな揺れを観測し、滑走路の点検のため出発、到着合わせて2便で約50分の遅れが発生した。空港と連絡するJRが運転を見合わせたため、千歳、札幌市内などを結ぶ交通手段はバスやタクシーに限られ、ビルの乗り場には長蛇の列ができたほか、空港に外国人18人を含む175人が足止めされ、一夜を過ごした。
国土交通省新千歳空港事務所によると地震発生後、2本ある滑走路を午後9時40分から10分間、さらに同10時15分から15分間にわたり点検し、異常がないことを確認。欠航は発生せず、22日は始発から通常運航している。
空港内ではバスやタクシー乗り場に利用者が殺到した。列に並んでいた札幌市在住の会社員の女性(26)は「これから帰れるのだろうか」と途方に暮れた様子。地震発生当時は飛行中の機内にいた茨城県在住の会社員男性(31)は「札幌に向かう予定だが、着ける自信がない。空港で寝るしかないかも」と肩を落とした。
新千歳空港ターミナルビルディングは国内線ビル4階を開放し、毛布や水、食料を配布。翌日に就職活動を控えていた岡山県在住の男子大学生(22)は「バスの列に並んだが乗れなかった。あしたは(就職活動に)行けるか分からない」と不安げに話し、疲れた体を休めていた。
JR北海道は21日、線路などの点検のため特急2本、快速エアポート5本を含む計34本を運休。JR千歳線では北広島―沼ノ端、南千歳―新千歳空港間の運転を終日見合わせた。駅間で停車した列車もあったが、22日順次運転を再開した。
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