豊橋市民病院の手術センター棟が完成
豊橋市民病院で21日、手術センター棟の完工式が開かれた。外科手術とカテーテル治療が同時にできる「ハイブリッド手術室」と、内視鏡手術室の計3室を増設、より高度で安全な医療ができるようになった。緊急手術への対応強化、手術待ち日数の短縮にもつなげる。4月から稼働させる。 手術センター棟は、鉄筋コンクリート造り3階建て延べ1529平方㍍。現在の診療棟3階にある手術センターと渡り廊下で結んだ。3階にハイブリッド手術室1室、高機能な内視鏡手術室2室を設け、2階は大型機材室など、1階は委託業者らの更衣室などになっている。一昨年秋から建設し、事業費は建物と医療機器で約19億円。 ハイブリッド手術室には、据え付け型の最新の血管撮影装置と万能手術台を備え、カテーテル治療と開腹・開胸手術(外科手術)が同時にできるようになり、心臓外科手術などで威力を発揮するという。 従来は血管撮影装置が手術室に設置されていないため、血管撮影の過程で外科的治療を行う場合には患者を手術室へ移動させていたが、今後は移動による患者への負担、搬送リスクを軽減できる。 ハイブリッド手術室は、東三河で民間病院に続いて2カ所目となる。 一方、内視鏡手術室は3Dモニターを搭載。1室は、患者に負担の少ない内視鏡手術を拡大するため、手術支援ロボット「ダヴィンチ」専用にした。ダヴィンチは2013(平成25)年に東三河で初めて導入し、今までは専用の手術室がなく移動させて使っていた。常時置くため室内を広く設計し、支援ロボットが一層使いやすくなる。 ダヴィンチの実施症例数は昨年12月末現在、外科、泌尿器科、産婦人科の3科で計438例。 手術室は既存の13室に3室が加わり、16室となることで従来より早く手術を行えるようになり、緊急手術への対応も強化される。
完工式には佐原光一市長、工事関係者ら約30人が出席。加藤岳人院長は、待望の施設に「ハイブリッド手術室は複雑な心臓手術などに対応し、内視鏡手術室は患者さんの負担軽減を一層推進する。スタッフが個々の能力を思う存分発揮し、先進的で緻密な医療を提供したい」と述べた。
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