米の高校生4人、小野田工高で柔道交流
日米合同の柔道練習(小野田工高で)
米国ワシントン州ケント市の高校生4人が、18~20日の日程で山陽小野田市の小野田工高を訪れ、授業や柔道練習で交流を深めた。生徒たちは再会を誓い合っていた。
全国高等学校体育連盟柔道専門部が1967年から実施している日米交流で、柔道をしている高校生が日米を行き来し国際理解を深めている。 今回はケント市内の3校からS・ウイン君(17)、M・タイア君(15)、L・ロペス君(17)、A・J・A・パロマさん(17)が16~26日の日程で日本を訪れ、小野田工高での交流のほか県内の少年柔道クラブと交流したり、秋吉台や広島市の平和公園などを訪れたりして日本の文化に触れている。 20日は4人が小野田工高で英語や体育の授業を受けた。放課後は生徒会のメンバーと交流し、書道や折り紙で日本文化の一端に触れた。折り紙では生徒会メンバーに教えてもらいながら鶴や手裏剣を折った。書道では自分の好きな言葉を日本語で書くのに挑戦。白い紙には「友情」「勇気」「一期一会」などの言葉が躍った。 ウイン君は「友人が日本語科目を選択しているので自分も習っている。アニメのワンピースが大好き」、パロマさんは「日本で1週間ぐらい過ごしたが、少しずつ日本語が分かるようになるのを実感した」と留学の手応えを話した。 生徒会長の井上奏志君(2年)は「同世代の外国人と触れ合う機会がほとんどなかったので貴重な体験になった」と交流の意義を話した。 4人はこの後、柔道部と一緒に練習。ウオーミングアップの後、日本の高校生と打ち込みなどを行った。石山泰杜主将(3年)は「1年の時にも留学生と練習した経験がある。言葉はうまく通じないが、向こうも一生懸命に聞いてくれ心は通じ合った」と話した。
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