陸別町出身の工藤篤史さん(43)が、商業活性化施設「コミュニティプラザ☆ぷらっと」(町大通)内の1階フリースペース「ぷらっと広場」に、コミュニティカフェ「K’Sキッチン」をオープンさせた。「古里の力になれたら」と空いていた同スペースの運営管理を引き受けた。だしを利かせたラーメンが看板メニューだ。

「鶏ダシ魚介醤油(しょうゆ)ラーメン」を手にする工藤さん
工藤さんは陸別小・中学校、足寄高校を卒業後、専門学校を経て、札幌で飲食関係の仕事に。「元祖さっぽろラーメン横丁」で腕を振るっていた昨年、「寒さで有名な陸別で“熱いラーメン”を作るのはどうだろう」と知人と話が盛り上がり、古里に帰るきっかけになった。
15日のオープンメニューは、魚介だしと鶏の清湯スープを合わせた「鶏ダシ魚介ラーメン」(しょうゆ、塩)と「鶏白湯味噌(みそ)ラーメン」(いずれも700円)。ミニ丼(豚角煮丼、牛丼)も用意し、ランチタイムには46食を提供した。
工藤さんは「10人が食べて8人がおいしいと言ってくれるくらいがちょうどいい。麺は中太卵のちぢれ麺だが、味やトッピングは要望に応えます」と話す。
幅広い食分野の経験を生かし、今後は地元食材を使ったスープカレーなど、メニューを増やしていく。ただ「日本一寒い町のラーメンとして道外の人にも食べてもらいたい」(工藤さん)とした思いもあり、店内のラーメンは「陸別ラーメン」と名付けてブランド化したいと考えている。
フリースペース「ぷらっと広場」は、町商工会の委託を受けて工藤さんが管理。雑誌やテレビ、公衆無線LAN「Wi-Fi」も利用可能で、食事の有無にかかわらず気軽に入店できる。問い合わせは同店(0156・28・0528)へ。
関連記事
中札内産ワイン今年も 「通をうならせる出来」 レストラン野島さんち
中札内村の「ファームレストラン野島さんち」(新生東1線、野島利美代表)で育てたブドウを使ったワイン「Art de Champ 2022」が今年も完成した。野島さん(74)は「収穫はボランティアに...
「薬膳ホットワイン」手軽に スパイスキットを販売 いけだワイン城
一般社団法人いけだワイン城(池田町)は、スパイスキット「薬膳ホットワイン」を完成させ、池田町内のワイン城1階ショップで販売している。薬膳料理などで使われるトウキの葉などスパイス6種が入っており、...
上士幌の豆腐 人気じわり 移住7年目、中村さん手作り
上士幌町内の豆腐店「まめけん」(東2線236)を経営する中村哲郎さん(65)が丹精込めて作った豆腐が、主婦層を中心に広く人気を集めている。中村さんは「これからも日々の食卓に出来たての豆腐を届けて...
「宝剣岳エール」仕込み 長野県駒ケ根市、宮田村産大麦のビール造り
長野県駒ケ根市や宮田村、酒造会社などが連携して進める地元産大麦を原料にしたビール・ウイスキー造りプロジェクトの一環として、地ビール「宝剣岳Ale(エール)」の仕込み作業が30日、同村の南信州ビ...