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荘内日報社

鶴岡を食文化教育の拠点に

 鶴岡市と鶴岡食文化創造都市推進協議会が主催する「つるおか食文化フォーラム―伝えたい 鶴岡の食を」が16日、同市覚岸寺の市先端研究産業支援センターで開かれた。国内唯一のユネスコ食文化創造都市・鶴岡をフィールドに、食を学ぶ学生たちによる報告会や鶴岡の食をテーマにしたパネルディスカッションなどが行われ、「多様な教育機関や研究機関が集まり、日本型の新たな食文化を学ぶ教育フィールドが鶴岡でつくれる」などの提言があった。

 同市は2016年12月、イタリア食科学大と戦略的連携に関する協定を締結したほか、辻調理師専門学校(本部・大阪)と17年5月に食の教育研究プロジェクト始動を視野に入れた包括連携協定を締結。また、昭和女子大(東京)の学生たちも16年度から継続して鶴岡でフィールドワークを展開するなど、国内外の食に関わる学生や専門家らが鶴岡を舞台に食や食文化を学んでいる。

 フォーラムには市内外から約100人が参加。内閣官房「クールジャパン官民連携プラットフォーム」有識者委員で一般社団法人元気ジャパンの渡邉賢一ソーシャル・プロデューサーが基調講演し、「鶴岡を地名ではなく、食文化に関するモデルとしての呼び名になるようにして、『鶴岡をやりたい』といった形で広まるようにしていこう」と呼び掛けた。

 渡邉さんを進行役に、小山伸二辻調理師専門学校メディアプロデューサー、志摩園子昭和女子大教授、イタリア食科学大のフィールドスタディプログラムを担当しているGEN・JAPANの三好曜子ディレクターがパネリストとなり、パネルディスカッション。「より多くの人々が関わる仕組みづくり、鶴岡の食と食文化を伝える橋渡し役の育成が必要」「日本の食を学ぶ素地が鶴岡にはある。鶴岡を食と食文化のミュージアムに磨き上げていきたい」などの声が上がった。

 鶴岡で食文化の教育プログラムを体験した学生や担当者による報告があり、昭和女子大の学生たちは若者の視点から鶴岡の食文化をテーマにしたインバウンド(訪日外国人旅行)の可能性を発表し、辻調理師専門学校の学生は「生産者の思いと食材の生産の背景に触れ、料理人人生の宝となる貴重な体験ができた」と報告。GEN・JAPANの三好さんは「鶴岡で外国人向けに約70の食文化教育プログラムを実施してきた。鶴岡は学びに来る場所であるだけでなく、新たな食文化を生み出す価値がある」と述べた。

学生や専門家が未来につなぐ鶴岡の食をテーマに語ったフォーラム

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