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紀伊民報社

熊野古道 外国人対応エリア拡大

外国人対応の取り組みについて話す田辺市熊野ツーリズムビューローのブラッド・トウルさん(右から3人目)=三重県熊野市で

 和歌山県の田辺市熊野ツーリズムビューローは、熊野古道中辺路で急増中の外国人観光客に、より長く古道歩きを楽しんでもらおうと、小辺路や大辺路、伊勢路でも受け入れ態勢強化に乗り出した。観光客の増加や長期滞在化で、地域経済の活性化につなげる狙いがある。

 ビューローは2006年から、中辺路で案内のローマ字表記や看板デザインの統一、観光関係者の外国人対応力強化に取り組んできた。多言語対応のガイドマップやウェブサイトなどを通じ情報発信にも力を入れている。そうした成果もあり、17年の田辺市の外国人宿泊客は約3万7千人。5年間で10倍以上増えた。
 ところが、外国人客からは「もっと長い距離を歩きたい」という要望も多いという。熊野古道の姉妹道、スペインのサンティアゴ巡礼道は約800キロある。熊野古道は中辺路の滝尻王子―熊野本宮大社が約38キロ、紀伊路・中辺路ルートを通しても約300キロにとどまる。小辺路(約70キロ)、大辺路(約120キロ)、伊勢路(約160キロ)といかにつなぐかが課題となっている。
 ビューローは昨年、奈良県十津川村と高野山―熊野本宮大社の小辺路を対象にしたガイドマップを作製。二次交通や荷物の搬送で不便はあるが、歩きやすい区間を紹介している。大辺路でもガイドマップ作りを進めている。
 今年に入り、三重県と県南部5市町で構成する「東紀州振興公社」と協力して、伊勢路の受け入れ態勢づくりも始めた。宿泊施設や飲食店、観光行政の担当者を対象に、外国人客受け入れ意識向上を図る研修会を開いている。
 同公社によると、三重県南部では伊勢志摩サミット(16年)以降、外国人客が徐々に増えている。今後、誘客を図り、満足度を高めるため、ビューローに協力を求めた。東紀州地域から熊野三山を周遊するモデルコースを盛り込んだ多言語のガイドマップも作りたいという。
 ビューロー事務局長の小川雅則さんは「紀伊半島全体で受け入れ態勢が整えば、長期滞在の旅行プランが提案できる。中辺路でのノウハウを惜しみなく提供し、広域の連携を進めたい」と話している。

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