鮮やかな椿の断面が出来て、笑顔を見せる地蔵寺の婦人会員ら
釈迦の命日とされる15日の涅槃会を前に、長野県諏訪市岡村の地蔵寺の婦人会(芦沢フサ会長)は12日、米粉で作る郷土菓子「やしょうま」を同寺で作った。涅槃会の供物として北信地方を中心に県内で親しまれる餅菓子。会員や地域住民ら23人が参加し、米粉をゆでて練り上げた。春の訪れを感じる椿や桜の絵柄を金太郎飴の要領で作って仕上げた。
30年以上続く毎年恒例の行事。長年、同寺の篠崎紀久子さんの指導で作っていたが、新住職の就任に伴って今年度から篠原いそみさん(47)が引き継いだ。
米粉は約10キロをゆでて砂糖などを加えた。ヨモギやクチナシの実、コーヒーなどを混ぜて、緑や黄、茶色に着色。直径約1センチ、長さ約25センチの細い棒状にこね、50本以上重ねて桜や椿の絵柄に仕立てた。糸で切ると断面に鮮やかな絵柄が現れ、参加者は「上手」「きれいにできた」と思わず笑顔を見せた。さらに丸めて、直径約4センチまで伸ばして完成させた。
篠原いそみさんは「伝統を引き継いでいきたい。若い人にもぜひ参加してもらえたら」と話していた。完成したやしょうまは本尊に供えて法要した後、檀家に配るなどした。
関連記事
清見100%のロゼ 今年も 淡いピンクに磨き めむろワイナリー
芽室町内のワイン醸造所「めむろワイナリー」(町中美生、尾藤光一代表)の、2023年ビンテージ「たのしむ 清見ロゼ」(1本750ミリリットル、4950円)が完成した。5月1日から販売を開始する。 ...
豚丼「100年フード」へ メニュー刷新やPR強化 プロジェクト始動 帯広..
帯広物産協会(小倉豊会長)は4月から、十勝のソウルフードとして知られる「豚丼」のPR強化、メニューのリニューアルなどを行う「100年豚丼プロジェクト」に取り組んでいる。豚丼が昨年度、文化庁の「1...
更別村のビール誕生 副原料に特産5品目 JA青年部50周年記念
JAさらべつ青年部(赤澤翔太部長)は、今年創立50周年を迎えたことを記念し、更別産の農産物を副原料に使用したクラフトビール「さらべつふるえーる」を開発した。赤澤部長は「更別を詰め込んだビールがで...
「ごくらくセット」新装 諏訪五蔵の酒造めぐり 長野県諏訪市内
長野県の諏訪観光協会と諏訪市内5軒の造り酒屋(諏訪五蔵)は27日、五蔵が通年で行う酒造めぐり「ごくらくセット」を4月からリニューアルすると発表した。御朱印帳をイメージした台紙を作製し、各蔵を回...