昔ながらの黒糖作り体験 伊仙・喜念小、新調サタグルマで

新調したサタグルマを使ったキビ搾りを体験した児童ら=8日、伊仙町の喜念小
鹿児島県伊仙町の喜念小学校(今村浩幸校長、児童27人)で8日、同校で収穫したサトウキビを使った黒糖作りがあった。保護者や地域住民らも参加。新調したサタグルマ(砂糖圧搾機)を使ったキビ搾りの体験もあり、児童たちは昔ながらの作り方を教わりながら郷土の伝統や農業を学び交流した。
地域の伝統継承を目的とした恒例行事。児童らが同校の畑で収穫したキビに加えて、各家庭から持ち寄った原料を伊仙町農業支援センターで圧搾し、キビの搾り汁約100リットルを準備した。
講師役には天城町与名間の平山製糖工場から平山五十六さん(42)を招いた。児童たちは3班に分かれて、搾り汁を大釜で煮詰める作業を体験。砂糖を固める石灰の量や釜から取り出すタイミングに注意しながら、黒糖作りに取り組んだ。
同校のサタグルマは設置から約20年が経過して腐食が進んだことから、喜念集落が町の助成金を活用して本年度に改修した。森きみ子区長(68)は「黒糖作りは地域と学校の交流の場。行事が長く続いてほしい」と述べ、6年の男子児童(12)は「サタグルマが新しくなったおかげで去年より楽に動かせた。黒糖作りも楽しかった」と話した。
関連記事
後輩に、想いよ届け 統合中の建設記念で催し
和歌山県印南町教育委員会は12日、同町印南の宇杉ヶ原団地周辺に造成中の統合中学校建設予定地で、統合中学校建設記念イベント「4校の伝統を新設校へつなぐ 石に想(おも)いを込めて」を開いた。統合す...
細部まで精巧「船の模型」 苫信本店で展示 苫小牧
苫小牧信用金庫本店(表町)でロビー展「船の模型作品展」が開かれている。模型の制作者は、昨年11月に亡くなった中村五郎さん(享年95)と、娘婿の澤谷佳典さん(69)=市花園町=。木材で細部まで精巧...
帯広大谷短大の山本さんレシピ地域賞 全国「チー1グランプリ」
長いもとゆりねと納豆の春巻き チーズとご当地食材を使った全国料理レシピコンテスト「第13回チー1グランプリ」(チーズ普及協議会など主催)で、帯広大谷短期大学(大森行雄学長)地域共生学科食と栄養...
地元役者の名演 見えにファン沸く 黒森歌舞伎 酒田 正月公演
酒田市黒森地区に伝わる農民芸能「黒森歌舞伎」(県指定無形民俗文化財)の正月公演が15、17の両日、同地区の日枝神社常設演舞場で上演され、地元住民のほか県内外から大勢の歌舞伎ファンが訪れ、地元役者の名...