小学校でANAの出張授業

CAになり切って救命胴衣の説明を体験する児童(西岐波小で)
西岐波小(小松茂文校長)で8日、全日空による出張授業が行われた。パイロット、キャビンアテンダント(CA)など現役のグループ社員9人が講師を務め、5年生111人が仕事を体験。安全を支える心構えや客目線を忘れない接遇について学び、自分の夢や将来を思い描いた。 キャリア教育の一環として、2017年10月から47都道府県で1校ずつ実施している。山口県は44カ所目で、山口宇部空港に近い同校が選ばれた。地上勤務のグランドスタッフや、CAの体験では、ユニバーサルな対応もあり、「東京2020公認プログラム(教育)」の認定も受けている。 この日は、羽田と佐賀から、パイロット1人とCA、整備士、グランドスタッフ、着陸から離陸までの間に荷物の積み下ろしなどの作業をするグランドハンドリングスタッフ各2人が来校し、授業を繰り広げた。 CAは赤ちゃん連れの客にどんな手伝いが可能かを考えさせ、目の不自由な人のため時計をイメージして位置を伝えるクロックポジションを紹介した。子どもたちは「〇〇さんから見て9時の方向に水道があります」などと実践練習。CAになり切って救命胴衣の説明にも挑戦した。 飛行機の安全運航に向けて点検・修理を行う整備士は「全部で約300万本のねじが使われている」などと話し、児童は道具を使って傷の有無を確認。グランドスタッフは、楽しい気持ちを壊さないよう機内に持ち込めないことを伝える表現を考えさせ、手荷物の預かり案内も体験させた。 グランドハンドリングスタッフは、機体に搭乗橋を接続し、飛び立つまでの間に給油や給水、荷物の積み下ろしも担う。子どもたちはマーシャラーとして、誘導板を両手に握り、飛行機の映像を見ながら誘導を体験。「服が厚いのはなぜ」「休みの日は何をしているの」など次々と疑問も投げ掛けた。
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