苫小牧市と八戸市、19年度に連携加速 スポーツ、観光、港湾中心に

昨年7月に交流連携協定を結んだ八戸市の小林市長(左)と苫小牧市の岩倉市長=八戸ポータルミュージアム「はっち」
苫小牧市は、昨年7月末に青森県八戸市と締結した交流連携協定(愛称・はちとまネットワーク)に伴い、2019年度から両市の密接な協力関係を加速させる方針だ。19年度の当初予算案に初めて関連事業費を計上する予定。スポーツや観光、物流・港湾の3分野を中心に、アイスホッケーの交流試合の開催や観光パンフレットの相互設置、海外コンテナ航路開設を視野に入れたポートセールスの共同実施などに取り組み、都市間連携による相乗効果で両市の活性化を目指す。
協定は、1973年に開設された両市間のフェリー航路を活用した交流人口の拡大、新たな海外コンテナ航路開設などによる物流機能の強化を図るため、観光、スポーツ、物流・貿易を軸に協力体制を構築する内容。昨年7月31日、苫小牧市の岩倉博文市長が八戸市を訪れ、同市の小林眞市長と共に協定書にサインした。
協定締結後、すでに両市の公共施設内に観光ポスターを掲示した他、観光パンフレットの相互設置や国内の船会社への訪問活動も合同で展開するなど「できることは進めている」と両市の担当者。両市の広報2月号では、直近のお互いのまちの代表的なイベント情報を掲載。八戸市は「とまこまいスケートまつり」を名物しばれ焼きの写真入りで紹介。苫小牧市の広報では、国の重要無形民俗文化財に指定されている「八戸えんぶり」(今月17~20日)の魅力を伝えた他、両市間のフェリー航路の所要時間も載せた。
19年度は交流事業をより具体化し促進するため、苫小牧市が新年度一般会計予算案に「苫小牧市・八戸市交流連携事業」として数百万円の規模で計上する予定。工業都市であることやアイスホッケーが盛んといった両市の類似性、40年以上にわたりフェリー航路で結ばれた絆を意識した事業を検討中だ。
具体的には、アイスホッケーの国際リーグ戦アジアリーグのチームで苫小牧を拠点とする王子イーグルスと、八戸市を拠点とする東北フリーブレイズの試合観戦の旅費の補助事業、小学生のアイスホッケー交流試合開催、両市間をつなぐシルバーフェリー(川崎近海汽船)の観光案内誌への観光情報掲載や相互プロモーション事業、過去に開設されていた東南アジアコンテナ定期航路の誘致に向けた両市港湾関係者合同の船社訪問なども計画している。
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