春呼ぶ 稚アユ漁 県内トップ切り水揚げ

海産稚アユをトラックの水槽に移し替える組合員ら(8日、田辺市新庄町で)
田辺湾に春を告げる海産稚アユ漁が始まった。8日、県内のトップを切って和歌山県田辺市新庄町の新庄漁協で初出荷があった。約820キロが水揚げされ、漁協関係者は「昨年より少ないが、まずまずの水揚げ」と今後に期待している。
県資源管理課によると、今年の目標量は3トン。期間は2月1日~4月30日。54団体に許可を出している。目標量に達すると、漁を早く打ち切る。ここ数年は2016年の2・2トンを除いて毎年3トンほどを水揚げしている。
新庄漁協では、6日夕方に採捕した稚アユを新庄町鳥ノ巣で蓄養。8日に組合員ら約20人が小割(こわり)と呼ばれる捕獲網から、稚アユを傷つけないように丁寧にすくい取り、バケツリレーで水揚げ。重さを量ってトラックの水槽に移し替えた。
大きさの平均は全長約6センチ、重さ約0・7グラム。この時季としては大きく、いろいろなサイズが交ざっている。
県内水面試験地(紀の川市)では、今シーズンは昨年10月から少雨が続いて仔魚の流下が心配されたが、9月の台風に刺激されて早い時季に海に下ったものが生き残った可能性が高いとみている。
水揚げされた稚アユは、大半が河川放流用として県内水面漁連(紀の川市)などで飼育される。
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