山口県美展大賞に山口市のピビリさん

大賞に輝いたピビリさんと受賞作(県立美術館で)
第72回県美術展覧会の大賞に山口市在住のイタリア人画家、ロベルト・ピビリさん(58)のインスタレーション「椹野川沿いのイノシシの行進」が輝いた。県立美術館が7日、審査結果を発表した。入賞・入選作品114点は、14日から3月3日まで山口市亀山町の同館で展示される。 応募297点の頂点に立ったピビリさんの作品は、囲碁の対局者を突然失ったかに見える畳の間と、雪の中を進むイノシシの親子をふすま絵風に描いた壁を組み合わせた和風の空間アート。碁盤を挟んで2枚の座布団が整然と置かれた4枚の畳の上には白と黒の碁石を散らしている。 ピビリさんによると、今年のえとでもあるイノシシは力強さ、畳の間は戦いの場やビッグバーンを表しており、「イタリアの手法で、日本の様式や雰囲気を取り入れながら、愛する日本や山口を描いた」という。アクリル絵の具や墨汁、パラフィンを画材としたイノシシの絵には、大好きな場所だという新鰐石橋交差点付近の風景を描き込んでいる。 ピビリさんは2016年9月に、兵庫県出身の料理研究家で妻の粉川妙さん(市の地域おこし協力隊員)とともに来市。同展への出展は2回目で、前回展でも入選している。 このほか、山口市の田中真理子さん(23)が最年少入賞を果たすなど山口、宇部両市の6人が佳作入賞、山陽小野田市を含めた3市から25人の29点が入選した。 表彰式は展示会初日の午前10時から同館で行われる。開館時間は午前9時~午後5時。18日と25日は休館。観覧料は一般500円、学生400円。70歳以上と18歳以下無料。 会期に合わせて、同館(同展)を中心に、一の坂川から中心商店街にかけての中心市街地で、県総合文化祭HEART(ハート)2018と題したアートイベントが展開される。
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