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中学生が作ったラー油「長谷の太陽」一般販売開始 ふるさと納税返礼品にも

地域住民とラー油を作る生徒

 長野県伊那市長谷中学校(高木幸伸校長)の生徒や教職員、地域住民が協働で作るラー油「長谷の太陽」の一般販売が始まった。高遠藩主内藤家ゆかりのトウガラシ「八房とうがらし」を使ったラー油で、原材料の栽培から加工、瓶詰めまで1本1本手作りの品。伊那市のふるさと納税返礼品にも組み込まれ、「中学生にできる地域おこし」の活動が、地域を熱くしている。

八房とうがらしは、高遠藩主を務めた内藤家が江戸時代に新宿下屋敷(現在の新宿御苑付近)で栽培していた品種で、伊那市では2012年、住民有志による復活プロジェクトが発足。これを受け、同校は16年から学校の畑で栽培を開始した。

当初は「長谷をトウガラシで真っ赤に染める景観保全」を目標にしていたが、特産品の創造と雇用創出を目指して、ラー油への加工を発案。材料になるニンニクやネギも学校の畑で栽培し、味の改良を重ねた。この取り組みが、優れた自然体験学習を表彰する18年の「第16回トム・ソーヤスクール企画コンテスト」で最高賞の「文部科学大臣賞」を受賞。副賞の賞金でラー油作りに必要な鍋やトウガラシ粉砕機などを購入し、加工に拍車がかかった。

市内や地域のイベントで生徒が手売りをしていたが、昨年9月に食用油脂製造業の認可を取得し、一般販売が可能になった。12月から伊那バスターミナル内の売店「ここい~な」と道の駅・南アルプスむら長谷で販売を開始。1本500円(120ミリリットル入り)で、売店の販売担当者によると「徐々に売れている。観光客だけでなく、地元住民の購入者も多い」という。

ふるさと納税返礼品はラー油3種類のセット。基本の「長谷の太陽」と、青トウガラシを使った「長谷の新緑」、激辛でカレーに合う「鹿嶺の頂」が入っている。通常、ラー油にはごま油が使われるが、「長谷の太陽」はオリーブオイルで作っているため、どんな料理にも合い、サラダのドレッシングとしても味わえるという。

ラー油の加工には地域住民も協力。乾燥させたトウガラシから種を抜く作業は地元の福祉作業所などにも依頼。同校で地域住民を招いたラー油作りをたびたび行い、昨年5月から今年1月までに約2000本を用意した。同校の高木校長は「栽培(一次産業)から加工(二次産業)を経て、流通(三次産業)させる六次産業化が目標。地域のお年寄りが学校で加工に従事し、生きがいや交流の場になれば」と話している。

地域住民とラー油を作る生徒

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