荷物配送サービス始まる 白浜空港

荷物配送サービスを知らせるパネルやのぼりを設置する「南紀白浜エアポート」の社員=白浜町で
春から南紀白浜空港(和歌山県白浜町)を運営する会社「南紀白浜エアポート」は1日、空港から町内の宿泊施設へ搭乗客の荷物を配送するサービスを始めた。このサービスを利用すれば、観光客は大きな荷物を持たずに観光が楽しめるようになる。
空港ビル1階到着ロビーの観光案内所で、午前8時半~午後0時半に受付窓口を設ける。羽田(東京)とを結ぶ日本航空の定期便のうち、午前と正午前に到着する2便の搭乗客の利用を想定している。
料金は、大きさにかかわらず荷物一つにつき、税込みで千円。対象はホテルや旅館、民宿など37カ所で、エアポート社から委託を受けた業者がその日の午後3時~4時ごろに配送する。事前予約は不要。原則として水曜が定休だが、年末年始や祝日は利用できるようにする。
これまでは、先に宿泊施設へ行って荷物を預けてから観光を始める人も多かった。「配送サービスはあるか」との問い合わせもあったという。
県が南紀白浜空港を「サイクリストに優しい空港」と認定していることもあり、空港から自転車で出発できるようにする狙いもある。
エアポート社オペレーションユニット長の池田直隆さんは「ストレスなく移動してもらうための取り組みとして考えた。白浜空港に到着した瞬間から『手ぶら』になれるサービスを出発地側でもPRしていきたい」と話している。今後、空港で荷物の一時預かりサービスができないかも検討しているという。
エアポート社によると、地方空港が荷物配送サービスを手掛けるのは珍しい。また、南紀白浜空港では1月から顔認証システムの実証実験が始まっており、荷物配送サービスも併せ、白浜での「手ぶらで顔パス」が可能になると同社では期待している。
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