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長野日報社

「落ちそうで落ちない」合格祈願の大石 富士見町神代区

「落ちそうで落ちない」合格祈願の天神大石

 富士見町神代区の天神様をまつる大岩が、合格祈願の石として地域で話題になっている。高さ6メートル近い巨石が山斜面にそびえ、「今にも転げ落ちそうで落ちない」(住民)絶妙なバランスを保って約400年。地域の守り石として住民の信仰を集めてきた。地元の受験生や競技大会への出場選手が参拝して好成績に恵まれたご利益の”実績”もあり、住民たちは「霊験あらたか」と参拝客を歓迎している。

 同区の歴史は鎌倉時代、神代坊という名の僧侶が住み着いたことに始まり、大岩は集落の歴史以前からそこにあると伝わる。八ケ岳の噴火による石ではないかと考えられている。三角錐の鋭角が地面に刺さっているような形で、真横からみる姿はだるまのよう。岩をご神体の一つと仰ぐようにして天狗社の社殿、天神のほこらと石碑が建ち、社殿との隙間は幅5センチもない。

 集落を見下ろす位置にあるため、住民たちは「『落ちてきたらひとたまりもない』と毎日ドキドキしながらも、岩に守られている気持ちで暮らしている」(森山好一区長)という。

 東日本大震災では同区も大きな揺れがあり、住民は肝を冷やしたが岩は微動だにせず。これを機に信仰心を強め、岩の周囲を整備。区内の長老が学問の神・天神様にちなんで「天神大石」と名付け、PRも始めた。

 森山区長は「区民総出で整備に汗し、大切に守っている。ぜひお参りにきて」と話し、全13世帯の小さな集落に活気も呼び込めたら-と期待を込めている。

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