徳之島、移住者集い情報交換 地元住民と双方向交流へ
徳之島と本土との違いなどについて語り合った移住者交流会=26日、徳之島町亀津
鹿児島県徳之島への移住者を対象とした懇親会が26日、徳之島町の一般社団法人結いの島徳之島支部であった。移住2カ月~10年の10人が参加。徳之島で生活する上での不安や移住して感じた本土との違いなどについて語り合い、交流を深めた。
懇親会の発案者は、2016年12月に同町に移住した東京都板橋区出身の中村美智留さん(32)。自身が移住した際、先輩移住者から支援を受けたことから、移住者が集う場所づくりをして人と人がつながるきっかけを提供しようと企画した。
配偶者の介護や転勤、永住の地を求めて移住した人など境遇はさまざま。交流会では「島民はどこの出身かなど、地縁を重んじる」「同じ境遇の30代独身女性が少なく、友達ができにくい」「島に知り合いがいないので、家探しが大変だった」などの意見が出た。
世界自然遺産登録を目指す一方、島内各地で散見されるポイ捨てなどごみ問題にも話題は及んだ。罰則規定を設けた条例など具体的な提案もあった。
中村さんは「移住者と地元住民が互いの違いを受け入れ、島を発展させていくためには、双方向の交流が必要。今後2カ月に1回程度、交流会を開催したい。移住者交流を行っていく中で、ゆくゆくは移住者と島民、移住を考えている人々をつなぐようなネットワークが生まれていけば」と話した。
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