6者連携し農業担い手育成
鶴岡市と山形大農学部、東北芸術工科大、JA鶴岡、JA庄内たがわ、ヤマガタデザインの6者が24日、地域農業の担い手育成と確保を目的に連携協定を締結した。閉館した同市千安京田の県有施設・旧いこいの村庄内の施設を新たに滞在型の研修拠点施設として活用し、6者が連携して市内外から研修者を受け入れ、地域への新規就農者定着につなげる。
旧いこいの村への拠点施設は、鶴岡市が開設する。新年度に改修するなど整備し、2020年4月から研修者受け入れを目指す。協定項目は親元就農など地元の新規就農者、首都圏など地域外からの新規就農者の育成・確保や研修後の就農支援など。拠点施設では2年間の研修プログラムを計画しており、山大農学部は座学の講義、両JAは現場実践や就農支援、芸工大は施設改修などで協力し、まちづくり会社のヤマガタデザインは地域外から若者を呼び込むノウハウ提供や経営するパイプハウスでの農業実践の受け入れなどで連携する。
同市によると、農業者の高齢化や担い手不足により近年、市内の基幹的農業従事者は年間平均140人減少する一方、新規就農者は25人程度にとどまり、地元に加えて地域外からの人材確保が課題となっている。
この日、市役所で行われた締結式では皆川治市長、林田光祐農学部長、中山ダイスケ芸工大学長、佐藤茂一JA鶴岡組合長、黒井徳夫JA庄内たがわ組合長、山中大介ヤマガタデザイン社長が協定書に署名。皆川市長は「農業の担い手育成・確保は難しい課題だが、6者の連携で支援体制を確立し、全力を挙げて取り組む」と述べた。

協定を締結した6者の代表者ら=24日、鶴岡市役所
関連記事
現地で交流、視野広げる 南部高生「日仏農業高校祭」に参加
和歌山県みなべ町芝、南部高校(辻強志校長)の2、3年生3人が、フランスで7日に開かれた「日仏農業高校祭」に参加し、9日帰国した。3人は現地の高校生との交流を通じ、人との接し方や農業の規模の違い...
6月に苫東映画祭 愛好家の交流や無料上映会
苫小牧市出身の映画監督稲塚秀孝さん(74)が代表を務める苫小牧映画サークルと映画鑑賞団体全国連絡会議(全国映連)は6月28~30日、「苫東映画祭―北海道 映画の大地―」を開催する。主会場の市東開文...
大雨被災の社殿再建へ 酒田 御瀧神社 CFに取り組む広く支援呼び掛け ご神体..
昨年7月下旬の記録的大雨で社殿が全壊した酒田市下黒川の御瀧(みたき)神社。社殿の再建に向けて同神社の阿曽右貢宮司(74)はクラウドファンディング(CF)に取り組んでいる。第一目標金額は500万円。阿曽...
「質重視の需要に応えよう」、山口観光経済シンポジウム【山口】
「行くべき52カ所」特集を検証 米有力紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)の特集「2024年に行くべき52カ所」に山口市が取り上げられた影響を検証する山口観光経済シンポジウムは12日、山口大...