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清水・羽帯駅 感謝の見送り 60年の歴史に幕

「羽帯駅ありがとう」。さよならイベントで横断幕を掲げて列車を見送る住民ら。中央が待合室

 春のダイヤ改正(17日)に伴い、JR根室線の羽帯駅が16日、60年間の歴史に終止符を打った。駅には各地から鉄道ファンが訪れ、地域住民も思い出が詰まった車両に手を振るなど感謝を伝えた。

 駅では午後5時前に停車する上下線に合わせ、町観光協会(只野敏彦会長)主催の「さよならイベント」が行われ、無料の送迎バスなどで約100人が集まった。ホームに並んで「羽帯駅60年間ありがとう」と書かれた横断幕を掲げ、駅周辺では記念グッズや町の特産品も販売された。

 すぐ近くに住み、駅で過ごせる最後の時間を家族3人で楽しんだ山田永子さん(61)は「駅のアナウンスが家まで聞こえて来ることもあった。日常にある音がなくなるのは寂しい」。茨城県つくば市から訪れた後藤康夫さん(55)は「十勝唯一の秘境駅で、なくなる前に来たかった。きょうはにぎやかで驚いた」と笑顔を見せた。

 午後7時15分発の最終列車(新得行き)の見送りでは、ペンライトを振る大勢の人から「ありがとう」の声が飛んだ。鉄道ファンで地元羽帯地区に住む増田秀則さん(53)は「普段は無人。最後ぐらい駅員がいてもいいじゃない」と旧国鉄職員の制服を着て参加。駅周辺の鉄道模型ジオラマを制作中で「地域の歴史として形に残しておきたい」としみじみ語った。

 只野会長は「十勝千年の森が近くにあり、駅がなくなるのは大変残念。清水に人を呼び込むことを今まで以上に考えたい」と話した。

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