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長野日報社

辰野の「休眠不動産見学会」 空き家改修1号店

休眠不動産見学会からオープンにつなげた店内で、町職員と喜び合う内海さん親子(奥)

 辰野町中心市街地の空き店舗や空き家の活用を図る、官民連携事業「休眠不動産見学会」で、参加者が購入物件を改修した第1号の飲食店「京のおばんざい居酒屋 内海」が20日、下辰野商店街にオープンする。京都府出身の内海武さん(48)と母の美智子さん(73)が、同事業のまち歩きや物件見学を通じて開店につなげた。実施主体の町などで、空き物件を有効資源として生かす移住、起業のモデルとして広くPRしていく。

 同事業は2016年度末から、町や集落支援員、有志でつくるたつの暮らし相談所が数カ月に一度企画。市街地と物件を徒歩で巡るフィールドワーク方式で進め、個別相談や仲介支援などフォローも行う。県も市街地活性化を掲げた信州まちなかリノベーション推進事業として共催する。

 今回の物件は、町の空き家バンク登録物件で木造2階建て446平方メートル。元骨董品店を住宅兼店舗に改修した。店内にはカウンターやテーブル、個室など計21席を設置。筑前煮に卵焼き、肉料理など京都の家庭料理「おばんざい」を大鉢に盛って客前に並べ、好みの品を提供する。

 改修にあたっては、左官壁に畳敷きと落ち着いた和風の内外装を採用し、年代物の木机やたんすなど旧店舗に眠っていた「お宝」をそのまま利用。奥行きの深い構造を生かして、店舗の裏や2階に十分な居住スペースを確保した。

 武さんは京都で料理修行を積み、茅野市で旅館経営もした接客の専門家。美智子さんは京都でおばんざい店を20年切り盛りした。自分のペースで店を経営する生活を望み、知人の勧めで昨年3月の休眠不動産見学会に参加。「単なる物件紹介と違うまち歩き、親身に話を聞いてくれる町の人の対応に魅力を感じた」と購入を決め、同11月に武さんの長女(12)と移住した。

 武さんは「心温かい人たちとの縁で始まった新生活。この店でも人をつなぐ居場所づくりに貢献したい」と話す。町まちづくり政策課は「空き家改修補助、 定住奨励金などと合わせて整備してきた取り組みが実を結んだ。さらに周知を図りたい」としている。

 営業時間午後6時~午前0時、月曜定休。17日は午後1時から、下辰野商店街で休眠不動産見学会を行う。同店の見学も予定。問い合わせはそれぞれ同店(電話0266・78・9902)、集落支援員赤羽孝太さん(同090・7193・3589)へ。

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