地元の話題を交えたトークで会場を沸かせる田中要次さん（左は司会の成美さん）

　社会福祉法人上伊那福祉協会は１９日、創立６０周年記念の式典とトークショーを伊那市荒井のニシザワいなっせホールで開いた。メインのトークショーでは木曽郡木曽町出身の俳優、田中要次さんが地元の話題を交えて語り、会場を沸かせた。

　協会は１９５９年１月に設立。地域の実情を捉えて施設整備を進め、福祉サービスを提供してきた。現在１１施設（養護老人ホーム２、特別養護老人ホーム８、障がい者支援施設１）を運営し、短期入所を含めた利用者約１１００人を受け入れている。

　式典で平澤豊満理事長は「急速な高齢化により、その役割の重要性と地域からの期待は年々高まるばかり。今後も利用される皆さま、ご家族、そして上伊那地域の皆さまからの期待に応えられるよう一層努力したい」とあいさつ。来賓を代表して上伊那広域連合の唐木一直代表副広域連合長（南箕輪村長）が「地域福祉のけん引役として地域から親しまれる施設となるよう期待する」と祝辞を寄せた。

　式典に続き、実践事例発表会があり、特別養護老人ホームかたくりの里（辰野町）の職員が、新人介護職員育成のノウハウや成果を披露した。

　トークショーは伊那市出身のタレントの成美さんが司会を務めた。ゲストの田中さんは映画やドラマの撮影裏話を明かし、聞く人を笑わせた。実家に帰る際は中央道伊那インターを経由し、権兵衛トンネルを越えているという田中さん。買い物で伊那市内に来ることもあるといい、成美さんを驚かせていた。