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公益大生若い感性でアイデア

 酒田市がJR酒田駅前で進める駅周辺整備事業に関連し、2020年の新規開業を予定するホテル「月のホテル」のロゴデザイン、宿泊・販売促進プランなどを検討してきた東北公益文科大学(吉村昇学長)の学生たちによる成果発表会が17日、同市の大学内で行われ、若い感性で構築した計画を次々と提案。学生が提示したロゴデザインはプロのデザイナーからブラッシュアップしてもらい、実際に使用する予定という。

 駅周辺整備事業は、市と西松建設の共同出資による「光の湊」が事業主体となり、第1種市街地再開発事業として酒田駅前の旧ジャスコ跡地を中心とした敷地約1・4ヘクタールに、市の公共施設やホテルが入る複合施設(A棟)、バス待合や店舗も入る立体駐車場(B棟)、分譲マンション(C棟)を整備する。

 今回の授業は、地域の企業や団体から提示された課題に対し、複数のグループが競い合いながら解決策を提案する「競争型課題解決演習」の一つ。A棟のホテル運営を担う「月見」(酒田市、白旗夏生社長)から「地元企業の熱い思いと既成概念にとらわれない学生の新しい発想の相乗効果で、新しい公共性に配慮したホテルをつくりたい」という課題が提示され、経営コースの2、3年生9人が受講し昨年10月に開講した。

 学生たちはA、Bの2チームに分かれ、倉持一公益大准教授(経営戦略、CSRなど)、白旗社長、市職員の指導で、これまで現地視察やグループ討議など計12回の授業を行い、ロゴのコンセプト・デザイン、宿泊・販売促進プランについて検討を重ねてきた。

 発表会では、白旗社長はじめ月見社員、市職員らが聴講する中、チーム単位で報告。特に若い感性にあふれたのが宿泊プランについて。Bチームは受験生に特化したプランを提案し「ホテルと同じA棟に入る図書館を活用し、試験前日に模擬試験を実施。模擬面接の相手は白旗社長が務める」と。女子学生が多いAチームは女性向けプランが充実。持ち運び困難なヘアアイロンの客室内設置、オプションとしてスイーツ食べ放題、若者に人気があるインスタントカメラ「チェキ」の貸し出しなどを盛り込んだ。

 ロゴは、「酒田を照らす存在になって」をコンセプトに「月のホテル」の文字を行書で書き、黒、金、白の配色で高級感を持たせたBチーム提示のデザインを採用。聴講者による審査の結果、Aチームに軍配が上がり、白旗社長から「庄内ホルモン」(同市本町三丁目)の食事券10万円分が贈られた。

 講評の中で、白旗社長は「時間がない中、さまざまなアイデアを出してもらい、ありがたい。全体的にお客さん目線に立ったプランが並んだ。ホテルのオープンを楽しみにしてほしい」と述べた。

学生ならではの感性で構築した提案を発表する公益大の学生たち

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