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紀伊民報社

自主活動で介護予防  「身近な拠点」に

歌を歌いながら手を動かす介護予防自主活動グループ「矢矧やわらぎ会」のメンバー=田辺市秋津町で

 和歌山県田辺市内で、地域住民による介護予防の自主活動が根付き始めている。活動内容は体操やレクリエーション、茶話会などさまざま。区単位など比較的小規模グループが地域の集会所などで開いている。近距離で集まれることが利点の一つで、地域のお年寄りたちが気軽に集える「身近な拠点」になっている。

 田辺市では2017年度から介護予防自主活動に取り組むグループを登録制にし、活動費の補助や出張講座の開催といった支援をしている。本年度登録しているのは24グループで、1グループは10~40人ほど。
 グループによって差があるが月1回程度、定期的に開催している。認知症予防講座やグラウンドゴルフ、体操、カラオケ、健康マージャン、食事会、ウオーキング、バスツアーなど活動内容もグループごとに自由だ。高齢者だけで運営するのではなく、地域の民生委員や福祉委員を中心に住民らが世話役を務めるグループも多い。
 同市秋津町、矢矧区の住民でつくる「矢矧やわらぎ会」は17年4月に結成。毎月第3月曜に矢矧会館で「ふれあいサロン会」を開いている。現在の会員は26人で、その約半数が80代以上の高齢者だ。ストレッチやゲーム、合唱、寸劇などをしている。
 このほど開かれた会では、歌を歌いながら体操をし、新聞紙でごみ箱作りをするなどした。皆でケーキを食べるなど楽しいひとときを過ごした。
 栗山恒子さん(95)は自宅から手押し車を押し10分ほどかけて歩いてきている。「ここに月1回来ることが習慣になっている。皆に会えるのは楽しい」と笑顔を見せる。
 会の代表を務める鈴木得二さん(80)は「高齢者が身近な場所で集い、みんなで明るく笑い合える機会になれば。人のつながりを広め、深めていきたい」、民生委員の永井和美さん(50)は「義務だと思ったら継続は難しい。年齢の垣根なく、自分も楽しみながら続けている」と話す。
 自主活動グループは老人クラブと違い、年齢にかかわらず誰でも参加できる、集まる場所が比較的自宅の近くといった特徴があるため、入会のハードルが低く、参加を促しやすいという。
 市の担当者は「活動が活発なグループの取り組みを広く知ってもらい、それぞれの地域で取り入れてもらえたら。市としても支援に力を入れていきたい」と話す。

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