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荘内日報社

家々へ幸や福 「アマハゲ」繰り出す

 全国各地の8県10行事で構成する「来訪神‥仮面・仮装の神々」の一つとして昨年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録されたアマハゲを含む「遊佐の小正月行事」が3日夕から夜にかけ、遊佐町吹浦の女鹿集落で行われた。登録後初の行事となり、1日夜の滝ノ浦集落に続き多くの見学者や報道陣が詰め掛けた。

 「来訪神‥仮面・仮装の神々」は、仮面・仮装で異形の姿をした者が正月などに家々を訪れ、新年を迎えるに当たって怠け者を戒めたり、人々に幸や福をもたらしたりする伝統行事。アマハゲを含む「遊佐の小正月行事」は、秋田県境に近い滝ノ浦、女鹿、鳥崎の3集落に連綿と受け継がれている。

 3日は20―40代の若衆7人が参加。このうち6人がケンダンと呼ばれるみのをまとい、▽赤鬼▽青鬼▽赤じんじ▽黒じんじ▽がんぐつ―と呼ばれる漆塗りの面を交互にかぶってアマハゲに扮(ふん)した。

 鎮守・八幡神社で参拝した後、午後3時半すぎに出発。玄関先で「ドーン、ドーン」と勢いよく太鼓を打ち鳴らすと、奇声を発しながらアマハゲが一斉に家の中に。子どもたちは怖さのあまり泣き叫んだり、両親らにしがみついた。菅原信勝さん(89)方に帰省中だった佐々木颯斗君(3)=横浜市青葉区=は「いい子にします」と。海よりの強風にあおられ、小雪が舞う天候の中、アマハゲは集落内の約20戸を回った。

 ユネスコ登録を受け、遊佐のアマハゲ保存会(会長・時田博機町長)は今年、一般見学者の民家立ち入りを制限し、事前に申し込んだ報道機関、研究者を受け入れ可能な民家に振り分けた。町教育委員会職員が同行し、1日に続き3日も大きな混乱はなかった。6日夜には鳥崎集落でも行われる。

アマハゲに抱えられ、子どもたちは怖さのあまり泣き出す=3日、女鹿集落(上)ユネスコ登録を受け、多くの報道陣、見学者が訪れた=3日、女鹿集落

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