酒田港来年4―9月 大型クルーズ船8回寄港
大型クルーズ船が地域の観光振興に果たす役割が注目される中、本県唯一の重要港湾・国際貿易港である酒田市の酒田港には来年4月から9月にかけ、外国船が5回、邦船が3回の計8回の寄港が予定されている。9月には、同港としては最大規模となるクルーズ船「MSCスプレンディダ」(パナマ船籍、13万7936総トン、乗客定員3274人)が初寄港する。
大型クルーズ船は近年、東アジアで需要が高まっていることを受け、国内への寄港が急増。本県でも2016年4月、官民で酒田港の利用促進を図っている“プロスパーポートさかた”ポートセールス協議会(会長・吉村美栄子知事)に「外航クルーズ船誘致部会」を設置するなど、誘致に注力している。その結果、17年8月に同港初の外国クルーズ船として「コスタ・ネオロマンチカ」(イタリア船籍、5万7000総トン、乗客定員1800人)が寄港したのをはじめ、今年は7、8月に「ダイヤモンド・プリンセス」(英国船籍、11万5875総トン、乗客定員2706人)が2回、コスタ・ネオロマンチカが1回の外国船が3回、邦船の「にっぽん丸」が2回の計5回寄港した。
酒田市ではクルーズ船を含め国内外の観光客の受け入れ体制を整えようと17年2月、官民で「酒田交流おもてなし市民会議」(会長・丸山至市長)を設立。県や関係機関と連携して埠頭(ふとう)や市街地などでクルーズ船の乗客らをもてなしている。
市交流観光課では「酒田でのもてなしは、市民のぬくもりが伝わるようなものが多いと、とても好評。それを強みに来年も、関係機関と連携し、市街地での外国語表記を増やすなど、おもてなしを拡充したい」としている。
来年の酒田港へのクルーズ船寄港の日程は次の通り。
▽4月23日=ダイヤモンド・プリンセス(入港午前7時、出港午後6時)▽5月11日=ぱしふぃっくびいなす(日本船籍、2万6518総トン、乗客定員696人。入港午前9時、出港午後7時)▽6月23日=ダイヤモンド・プリンセス(入港午前11時、出港午後8時)▽7月8、9日=にっぽん丸(入港8日午後6時、出港9日午前10時)▽同11日=にっぽん丸(入港正午、出港午後2時)▽8月30日=ダイヤモンド・プリンセス(入港午前7時、出港午後4時)▽9月16日=MSCスプレンディダ(入港午前9時、出港午後5時)▽同30日=ダイヤモンド・プリンセス(入港午前7時、出港午後4時)
今年7月に初寄港し、埠頭にも大勢の見学者が訪れたダイヤモンド・プリンセス=酒田港古湊埠頭
関連記事
熊野本宮大社で合気道演武 植芝道場長の講習も
和歌山県田辺市本宮町の世界遺産・熊野本宮大社の旧社地「大斎原(おおゆのはら)」で20、21日、「合気道国際奉納演武」があった。 同市出身で合気道の開祖・植芝盛平のひ孫に当たる合気道本部道場...
原村でじっくりボードゲームを 1日1組限定のリゾート
ボードゲームに没頭するリゾート施設「GAW(ガウ)」が、5月1日に原村原山にオープンする。都内の音楽制作会社が手掛ける新事業。アナログゲームマスターのあだちちひろさんが依頼者の思いに沿った最...
帯広信用金庫の防犯講座人気 詐欺事例、寸劇交え
十勝管内でも特殊詐欺事件が相次ぐ中、帯広信用金庫(高橋常夫理事長)は、被害防止のための出前講座を続けている。具体的手口を寸劇を交えるなどして分かりやすく紹介、社会貢献事業として無料で行ってお...
外国人観光客とおもてなし交流 酒田港 泉小児童 日本の遊び紹介
外航クルーズ船「ウエステルダム」(オランダ船籍、8万2862総トン)の酒田港寄港に合わせ22日、酒田市の泉小学校の4年生42人が同港古湊埠頭(ふとう)に降り立った外国人観光客らに日本の遊びを紹介するなど交...