全国郷土紙連合

全国11新聞社加盟kyodoshi.com

北海道から沖縄県石垣島まで、南北に長い日本列島。今日もどこかでホットなニュースが生まれる。

自動運転車の冬道走行、今冬も苫東で実験 2シーズン目「予想以上の成果」

ハンドルから手を離して自動運転の走行実験を行う研究チーム=19日午後、苫小牧東部地域・柏原地区

 自動運転車の冬道走行技術を開発している官民合同の研究チームが19、20両日、苫小牧東部地域(苫東)の柏原地区で2シーズン目の冬季実証実験を行った。昨年末以降の実験を踏まえて収集、解析した走行データを基に、約1キロメートルの周回林道コースをGPS(全地球測位システム)などを使って自動走行させた。技術責任者を務める北海道大学大学院工学研究院の江丸貴紀北大准教授は「予想以上の成果が得られた」と手応えを抱き、来年2月にも苫東で実験を行う予定。データの蓄積を重ねて、さらなる精度向上を図る考えだ。

 プロジェクトは、自動走行の目印となる車道の白線や標識などが積雪で見えなくなっても自立運転できるシステムの構築が目的。経済産業省や道、民間企業と北大大学院などが連携し、2017年度からの3カ年計画で進めている。

 苫東での冬季実証実験は17年度に3回実施し、冬道走行のデータを蓄積。2シーズン目の今冬は、三次元の距離計測や全周囲カメラ、温度感知カメラ、GPSなどを搭載した車両を使って、林道コースを時速10キロ程度で繰り返し周回させる実験を展開する。

 研究チームによると、今年11月に芦別市内の周回コースで走行試験を行い、1周だけ自動運転に成功した。苫東では今冬、芦別での実験を踏まえ、起伏や複合カーブ、細道など複雑なコース条件を設定。GPSや三次元距離計測センサーから得られた情報を元に冬道の走行技術開発を前進させる。

 19日の実験では、車が途中で停止したり、わずかに蛇行したりしたが、コースをほぼ自動で周回。江丸准教授は「3度目には途中で止まることもなく完走できた。想定以上にいい結果が得られており、進捗(しんちょく)もほぼ予定通りだ」と話した。

 研究チームは来年2月にも苫東で同様の実験を行う予定。プロジェクトの目標に掲げる冬道30キロ区間の自動走行を目指し、段階的にセンサーの数を増やしながら、さまざまな条件下でも自動走行ができる技術の開発を進める計画だ。

関連記事

新馬に熱い声援 ホッカイドウ競馬開幕 門別競馬場

2025年度の道営ホッカイドウ競馬が16日、日高町の門別競馬場で開幕した。初日は前年同日比330人増の1533人が入場し、馬券の売り上げも同8・5%増の7億962万円だった。  開幕セレモニ...

荘内日報社

紅白の梅そろう 500年前の逸話再び 太宰府天満宮から白梅頒布 荘内神社

 鶴岡市日吉町から同市内の荘内神社(石原純一宮司)境内へ移された天満大自在天神社で16日、太宰府天満宮(福岡県)から分けられた白梅の植樹祭が行われた。昨年11月に天満大自在天神社の新しい社が建立された...

宇部日報社

西日本最大級のフラワーガーデン 25日、きらら博記念公園にオープン【山口】

 県が山口市阿知須のきらら博記念公園に整備中のフラワーガーデンは、25日にオープンする。約2・5㌶の敷地に11品目、18万株の県産の花苗を植え、中国地方では最大級の規模となる。入場無料。  ...

帯広畜大卒の篠崎さん国立感染症研究所で奮闘 日英で獣医師免許

 帯広畜産大を2023年3月に卒業し、イギリスで公衆衛生学の修士を取得した篠崎夏歩さん(26)が、今年から国立感染症研究所(本部東京)で働いている。畜大が持つ欧州獣医学教育機関協会(EAEVE)の...

加盟新聞社

カテゴリー一覧

アーカイブ一覧

アクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス

関連リンク