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宇部日報社

赤間硯の破片でアクセサリー 就労継続支援事業所

利用者の作業を見守る清水代表(左、愛工房で)

 国の伝統的工芸品「赤間硯(すずり)」の制作工程で生じる破片を利用して、アクセサリーに加工する。就労継続支援A型事業所の愛工房(宇部市黒石北4丁目)で、障害を持つ利用者が取り組んでいる作業だ。精神保健福祉士の資格を持つ清水愛美代表が発案し、今夏から始めた。赤間石独特の風合いを持つ逸品で、現在は販路の開拓を進めている。  きっかけは赤間硯作家の日枝陽一さん(西万倉)との出会いだった。当時は福岡県内から下関市の同A型事業所に通勤しており、仕事上で知り合ったという。すぐに赤間石に魅せられ、割れた破片とアクセサリーが頭の中で結び付いた。  赤間石を県外に持ち出せないことを知ると、退職して3月に市内に移住。4月に合同会社あいびいを立ち上げ、7月には同A型事業所の認可を得て作業をスタート。設立準備と並行し、日枝さんを「師匠」として研磨技術の習得にも励んだ。  現在の利用者は女性ばかり8人。大半が身体障害者。使用する破片は約3センチ四方、厚さ1センチ弱のもの。研磨作業には砥石(といし)と粒度の違うサンドペーパーを使用して3日ほどかけ、漆によるコーティングと乾燥を3~5回繰り返す。  ある程度の指示は出すものの、形は利用者自らが破片の形状から決めているという。乾燥時の温度と湿度にも注意を払い、粗雑な石の破片がイヤリングやピアス、ネックレスに姿を変える。実際に墨をすれる硯型のペンダントもある。  「これまで培ってきた福祉施設での経験を生かしつつ、伝統工芸品を伝えていくという役割も担えたら」と清水代表。赤間石の削り粉を使った染色にも挑戦しており、色の定着度合い、染めの回数など試行錯誤を続けている。  販売に関する問い合わせなどは合同会社あいびい(電話39-7238)へ。

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