初めての海食洞に入って喜ぶ子どもたち（白浜町日置で）

　環境省近畿地方環境事務所は１日、和歌山県白浜町日置の海岸で「よしくまアドベンチャーｉｎ志原　ジオの宝探し」を開いた。１５人が参加し、地層や海食洞、海食台などを探検した。
　志原海岸は、砂利浜と板を重ねたような雄大な磯が、約２キロにわたって続く南紀熊野ジオパークの見どころの一つ。約１６００万年前に浅い海に堆積した地層が、その後露出したもので、地元では「志原の千畳敷」と呼ばれていることなど、講師から説明を聞きながら磯を歩いた。
　途中、岩壁の割れ目が波に浸食されて大きくなってできた洞窟がいくつも現れた。大きいものでは高さ約１０メートル、奥行き約３０メートルもある。参加者全員が海食洞に入るのが初めて。「大きい」や「すごい」と声を上げて喜んだ。
　自然の宝探しゲームでは、貝の化石や九州から流れ着いた軽石などを見つけた子どもがいた。ペイントストーン作りでは、浜で拾った石にその日見た生き物などを描いていた。