致道博物館 30年以上前の落とし物 大切に預かってます
鶴岡市の致道博物館で30年以上もの間、来館者の落とし物として大切に保管されてきた「ドナルドダック」の縫いぐるみが、ツイッター上で話題になっている。職員の投稿から1週間後の13日午前現在で「いいね」は2万6000件超に上り、「心温まるお話…」などとコメントが寄せられている。
縫いぐるみは33年ほど前に博物館駐車場で職員が見つけた。県外ナンバーの外車が走り去った後に落ちていたという。以来、職員が「寒そうだから」とセーターや帽子を編んであげたり、洗ってあげたりと、事務室などで大切に扱ってきた。職員の長南千春さん(56)によると、「同僚に頼みづらい仕事をお願いする時に、“ドナルドからのお願い”という感じで協力してもらうことも。博物館の日常の一部で、いわばベテラン職員。たくさんの思い出が詰まっている」という。
同博物館の公式ツイッター担当でもある長南さんが「30年前の落とし物」として6日、写真付きで来歴や保管の経過を紹介すると、「ドナルドも幸せそう」「スタッフさん優しすぎ」などと好意的なコメントが寄せられて大反響。各メディアからの取材も舞い込んでいるという。
長南さんは「過去に話題になった短刀『信濃藤四郎』の展示の投稿でも『いいね』は5000件弱ほど。博物館にまつわる親しみやすい内容を心掛けていたが、これほどの話題になるとは」とやや困惑気味だがうれしそう。「持ち主が現れるまで、待ち続けます」と話した。

職員の手編み服を着たドナルドダックの縫いぐるみ。今後しばらくは受付窓口に置かれ、来館者歓迎役を任されるという
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