わらが敷かれたおりの中で、こちらの様子をうかがうヒグマ

　クマさんも“仕事納め”－。サホロリゾート内の「ベア・マウンテン」（新得町狩勝高原、佐々木和好園長）で、飼育されているヒグマ全１２頭の冬眠に入る準備が整った。

　直前の１０月後半から約１カ月間は、通常の３倍に当たる１日３０キロもの餌を食べ、一気に皮下脂肪を蓄え込む。この時期は１年で最も体重が増え、最大で約４９０キロにもなる。

　１１日には最後の２頭をいったん外に出し、真っ暗にした獣舎の中でわら入れ作業。ヒグマは用意されたわらのベッドを自分好みに整え、横たわった。

　来年３月中旬までの冬眠期間中は何も食べず、時々氷をなめて水分を補給するのみ。排せつもせず、２分間に１回程度しか呼吸しないヒグマもいるという。佐々木園長は「来年の春に向け、冬眠中の体調管理も徹底したい。ゆっくり休んで」と話していた。

　冬眠中のヒグマを観察できるツアーが、来年１月１日に始まる。所要時間は１時間半。要予約。２月末まで。問い合わせはベア・マウンテン（０１５６・６４・７１１１）へ。