伝統文化継承の人材育成 観光視点に産学連携協定締結
いずれも酒田市の「舞娘茶屋 相馬樓」(樓主・新田嘉一平田牧場グループ会長)と、酒田南高校(中原浩子校長)は10日、日本舞踊を中心とした伝統文化伝承、起業家精神を持つ人材の育成に関する協定を締結した。同校が2019年度、普通科教養探究コース内に「観光・地域創生専攻」を新設するのに合わせた締結で、観光事業という視点から地域を担う人材を育成していく。
観光による地域活性化は国を挙げて推進しているものの、東北地方は依然として出遅れているというのが現状。同校では「裾野の広い産業」とされる観光分野で、庄内地域、本県をより理解し世界に向けて発信することができる人材の発掘・育成に向け、「観光」「地域創生」に特化した「観光・地域創生専攻」を19年度に新設する。「子どもたちがこの地域をよく知って誇りを持つこと、素晴らしい地域文化を世界に発信することが目的」(中原校長)という。
今回の協定は、観光事業を通して少子高齢化・人口減少社会を生き抜き、地域を担っていく人材の育成を民間・学校が協働し取り組む産学連携。江戸―明治期に遠隔地交易の主役だった「北前船」の繁栄がもたらした酒田の商人・料亭文化の象徴、相馬樓を「実践教育」の場と捉え、生徒は礼儀作法、歴史・文化とともに、先見の明で平田牧場グループを起こした新田会長の起業家精神も学ぶ。
この日、相馬樓で行われた締結式には同社、同校から16人が出席。新田会長が「新専攻の開設おめでとうございます。今回の協定締結で、より効果的な教育を実践し優秀な人材の育成を図っていただきたい。酒田南高のさらなる発展を祈念する」、中原校長が「相馬樓の文化を学校に取り入れることができることは夢のよう。地域に貢献できる人材を育てたい。協力に心より感謝」とそれぞれあいさつ、協定書に署名・押印した。
終了後の会見で、新田会長は、25年前に相馬樓の前身、相馬屋を訪れた歌舞伎の故先代中村勘九郎(十八代目中村勘三郎)さんとのエピソードを紹介し、「伝統文化を残せない民族はいずれ滅びる。相馬樓、酒田舞娘(まいこ)という伝統文化を教育に生かしたいという酒田南高の思いに感激した」と話した。

日本文化の伝承などに関する協定を締結した新田会長(前列右)と中原校長(同左)
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