解体前の小学校体育館でお別れ式

解体前の体育館で記念撮影する全校児童ら(藤山小で)
山口県宇部市藤山小(生田光徳校長、578人)で30日、老朽化による建て替えのため解体される体育館とのお別れ式があった。全校児童、保護者、地域住民ら600人が集まり、集会活動を楽しんだり、体育館が建った当時を知る卒業生の話を聞いたりして、思い出をつくった。 体育館は1963年建設。55年の歳月を経て老朽化し、今月から本格的な解体工事に入る。 お別れ式では、体育館に関する○×クイズで、建設当時は屋根が緑色だったことなどを振り返った。生田校長は同校の歩みを古い写真を見せながら解説。4年生は歌、6年生は言葉の掛け合いで体育館に対する感謝の気持ちを語った。 卒業生の古谷博司さん(64)、河野由美子さん(67)、斎藤幸雄さん(66)が、体育館が建った当時の思い出を紹介。「建設翌年に東京オリンピックがあり、新しい体育館にマットを広げて体操選手のまねをして遊んだ」「現在66、67歳の私たちが、この体育館で最初の卒業式をした世代。6年生は、この体育館で卒業式ができなくて残念だろうが、きょうの式をその代わりの思い出にしてほしい」と語った。 最後は体育館いっぱいに校歌を響かせ、館内で記念撮影した。生田校長は「解体前に児童、保護者、卒業生、地域の方が集まり、藤山の歴史と絆を再確認して、愛着を深めてもらう時間が持てて良かった」と話した。 新しい体育館は2020年度完成予定。6年生の卒業式は藤山中体育館で行われる。
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