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紀伊民報社

ワサビを水耕栽培

奥真妻活々倶楽部が導入した水耕栽培の施設(印南町上洞で)

 和歌山県印南町上洞区で地域おこしに取り組んでいる住民団体「奥真妻活々(いきいき)倶楽部」(太田敏彦代表)が、水耕栽培でワサビを育てる設備を導入。現在は試験栽培の段階で、葉が収穫できるまでに育っている。将来は加工品として販売する予定で収益アップに期待している。

 同倶楽部は、地元にあった商店が閉店したことから、その場所で雑貨や食料品などを販売している。
 この辺りは、ワサビの高級品として知られる「真妻わさび」の発祥の地。同倶楽部が収入源の一つにワサビを使った新商品を考え、大洋化学(御坊市島)が葉野菜の栽培用に開発した「水耕栽培棚」を導入することにした。
 購入に当たり「公益財団法人わかやま地元力応援基金」の「印南まちづくり基金」から助成金を活用。10月に店の裏にある空き家の一部屋(約20平方メートル)を借りて水耕栽培棚を設置し「マヅマ1号」という品種の苗約280株と、真妻ワサビの原種といわれている苗約20株も定植した。
 部屋は機械制御で室温と水温が一定に保たれ、大洋化学の製品の発光ダイオード(LED)で照らしている。栽培管理責任者の龍田猛さん(65)や、同倶楽部のメンバーで設備の導入に携わった「真妻わさび振興協議会」の前田憲男さん(56)によると、自然栽培に比べて栽培が容易で天候に左右されず病害虫被害の心配もないという。
 茎はまだ大きくないが、葉は順調に育っている。太田代表(74)によると、本格的な収穫と販売はまだ先。葉と茎は塩漬け後に真空パックにして冷蔵保存でき、加工品として同店で販売しているみそに入れたり、めはりずしのタカナの代わりにワサビの葉を使うなどした「ワサビずし」に利用したりする方法を考えているという。

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