鉄道ファンに見送られながら出発するＤ５１形けん引のＳＬやまぐち号（ＪＲ新山口駅で）

　ＳＬやまぐち号としてＪＲ山口線を走るＤ５１形蒸気機関車の復活１周年記念イベントが２５日、山口市のＪＲ新山口駅などであり、席を埋めたＳＬファンらが各駅で歓迎を受けながら、レトロな旅を満喫した。山口線ＳＬ運行対策協議会（三坂啓司会長）主催。 　デゴイチの愛称で親しまれるＤ５１は、昨年の同日、４４年ぶりに山口線（新山口―津和野間）に投入された。今年は西日本豪雨災害の影響で７月から約３カ月にわたって運休を余儀なくされたが、９月２９日に運行を再開した。今年の運行は土日曜日を中心に１２月２４日まで。 　新山口駅のホームで行われた出発式では、乗客やＳＬマニアを前に三坂会長が「復活後も平たんな道ではなかったが、多くの人の熱意や支援により１周年を迎えることができた。地域の財産として親しまれているＳＬやまぐち号がより一層愛されるよう頑張っていきたい」などとあいさつした。 　１周年の記念ヘッドマークを付けたＳＬやまぐち号が入線すると、乗客らは蒸気をはき出す機関車にカメラを向けたり、県ＰＲ本部長の「ちょるる」、小郡地域のマスコット「おごりん」、昭和レトロ感を漂わせる着物にエプロン姿の地域住民らと一緒に記念撮影したりしていた。 　途中、山口駅ではレトロ調に着飾った白石地域づくり協議会の会員や手旗を持った住民が出迎えて駅コンサートを開催した。津和野駅でも同町のマスコット「つわみん」による出迎え行事があった。