来年のえとの大絵馬を仕上げる熊野速玉大社の上野顯宮司（１９日、新宮市で）

　和歌山県新宮市の世界遺産・熊野速玉大社の上野顯宮司（６５）が１９日、来年のえとである「亥（い）」の大絵馬を仕上げた。純白の元気なイノシシが、うり坊を見守っている絵。１２月１日に拝殿に掲げる。 　大絵馬は縦約１５０センチ、横約２１０センチのヒノキ製。ご神木であるナギの枝をくわえたイノシシとその足元にいるかわいらしい２匹のうり坊などを、アクリル絵の具で描いた。この日は、仕上げとして「新日本の國造り」という言葉を書き添えるなどした。８月初めから制作に取り組んでいた。 　上野宮司は「来年は平成最後の年で、新しい御代が始まる年でもある。新しい日本の国造りをお祝いしながら頑張らなくてはならない。イノシシの元気な力や家族の絆をほのぼのと感じさせるような絵馬を描いた」と話した。 　ＪＲ新宮駅に掲げる絵馬（縦約７５センチ、横約１１０センチ）も制作した。