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紀伊民報社

農業遺産目指し研修 アフリカの2国

石神忠夫会長(左)から話を聞くエチオピアとウガンダの農業担当職員ら=13日、田辺市上芳養で

 世界農業遺産の認定を目指すエチオピアとウガンダの国や地方の農業担当職員らが13日から、世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」の認定地であるみなべ町や田辺市で研修を始めた。15日まで滞在し、梅や炭の生産現場などを訪れ、保全や活用について学んでいる。農業遺産を目指す国が研修でみなべ・田辺を訪れるのは初めて。  国連食糧農業機関(FAO)駐日連絡事務所が「開発途上国における世界農業遺産の認定に向けた人材育成事業」で企画した。世界農業遺産は、衰退しつつある伝統的な農業や文化風習、生物多様性などの保全を目的にした認定制度。同事業が始まった昨年はブラジルから訪れ、岐阜県や石川県で研修した。  今回はエチオピアとウガンダから各5人。エチオピアは野生アラビカコーヒーの伝統的生産システム、ウガンダはエルゴン山でのコーヒーとバナナの農業生産システムでそれぞれ世界農業遺産の認定を目指している。「みなべ・田辺の梅システム」とは、森林を利用した生産システムという共通点があるとして、研修場所に選んだ。  初日は田辺市上芳養の紀州石神田辺梅林を訪れ、県の担当職員から「みなべ・田辺の梅システム」の概要や農業遺産認定前後の取り組みについて聞いた。「梅の消費を高めるためにどのような取り組みをしているのか」「政府はどんな役割をしているのか」「農家は梅の栽培だけなのか」など、積極的に質問した。  観梅協会の石神忠夫会長(77)の案内で、農業システムとして特色がある梅林を見て回った。長年にわたり地域で受け継がれている梅の栽培や周辺の雑木林、ミツバチと鳥の役割などの説明を聞いた。  ウガンダ農業・畜産・水産省の農業官長、エドムンド・ビシャカさん(46)は「今回の研修では政府、地方自治体と民間が連携しているのが印象的に感じた。人材育成や保全でとても良い事例を聞いた。参考にしたい」と話した。  14日にはみなべ町のうめ振興館やうめ研究所などで研修。15日には田辺市内にある梅加工会社を訪れる。

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