外来1週間混乱なく 新帯広厚生病院
新病院の玄関前に止まる路線バス。公共交通機関での来院者も多い
帯広厚生病院(菊池英明院長)が、新病院(帯広市西14南10)での外来診療を開始して12日で1週間が過ぎた。この間、目立ったトラブルや心配されていた周辺道路の渋滞もなく、地域住民からも安堵(あんど)の声が上がっている。
12日も、院内は開院と同時に、多くの外来患者らで混雑した。受け付けを終えた市内の山崎美智子さん(59)は「自家用車で来院したが、駐車場が広くていい。受け付けも案内があり、とてもスムーズだった」と評価。同病院の星康臣事務部長は「大きな混乱もなく、順調に経過している」と話した。
この日午前7時45分からは、職員らが病院周辺の清掃活動に取り組んだ。旧病院時代からの活動で、週3回、持ち回りでの参加。職員の佐藤法昭さん(40)は「厚生病院が来て街が汚くなったと言われないようにしたい。これからもきれいな状態を維持していく」と力を込めた。
帯広競馬場の東側に位置する新町東町内会の伊藤功会長は「高度医療を受けられる立派な病院ができ、地域としても安心感があり、うれしい」と話す。一方、同町内会エリアを通る市道は、市内中心部と白樺通を結ぶ抜け道として使われることも多いとし、「以前より、少し交通量が増えた印象。注視していきたい」とした。
病院玄関前の車寄せでタクシーの誘導をしていた十勝地区ハイヤー協会事務局の太田良明さん(53)は「朝はとても混雑する。タクシーによる事故が起こらないよう、今後も呼び掛けていきたい」と話した。
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