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荘内日報社

イタリア建築家ら 伝統的な生活文化「素材」学ぶ

 イタリアの建築家ら7人が8日、鶴岡市青龍寺地区を訪れ、庄内地域の農村に残る母屋と土蔵、稲倉の伝統的な屋敷構えなどを視察した。

 イタリアと日本に拠点を置く食文化教育の総合企画会社「GEN」(齋藤由佳子代表)が企画したプログラムの一環で、食や建築など日本の伝統的な生活文化に関する幅広い「素材」を学ぶもの。今月1―9日の日程で来日し、岩手県遠野市や天童市、金山町などを回り、6日に庄内に入った。

 庄内では鶴岡市の出羽三山神社や玉川寺庭園、温海地域のスギ林伐採後の焼き畑による温海カブ栽培、関川地区のしな織、酒田市の山居倉庫などを視察。生活に関わる自然由来の多様な素材について視察した。

 視察最終日となった8日は、東北公益文科大の温井亨教授が案内役を務め、金峯山の登山口となっている青龍寺地区を訪れた。温井教授は古来の修験の山であることや、里山や水田を基盤にした農村地帯であることを説明し、生業(なりわい)がつくり出している暮らし全体の景観が同市の都市景観賞まちなみ部門を受賞していることなどを説明。一行の建築家らは地区内に残る土蔵を巡り、写真に収めて土蔵の機能について盛んに質問していた。

 イタリアのミラノで日本建築を紹介している建築家のセルジオ・サバディーニさん(49)は羽黒山の杉並木の神秘性に強い印象を持ち、自然を取り入れた庭と家屋との調和性に自然との共生を感じたと話し、「鶴岡は荘銀タクト鶴岡やスイデンテラス、キッズドームソライなど新しいものと伝統的なものがあり、とても面白くて魅力的。土蔵など古いものをリノベーション(改修)し、そのままの自然素材で再利用する取り組みを進め、伝統的な建築を守り残すことが大切だ」と視察の感想を語った。

農村に残る伝統的な土蔵を視察するイタリアの建築家ら=8日、鶴岡市青龍寺

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