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荘内日報社

建て替え工事中 羽黒山大鳥居の額 修復終えお披露目

 羽黒山の玄関口のシンボルで建て替え工事が行われている出羽三山神社(宮野直生宮司)の羽黒山大鳥居に掲げる「額」の修復が完了し6日、富山県の業者から同神社社務所に運び込まれた。15日から21日の夜間帯に、大鳥居の組み立て建設工事が現地で行われ、手入れされて黄金色に輝く額を掲げて新たな大鳥居が立柱する。

 額の大きさは縦370センチ、横182センチ。青銅製の額と額裏の補強部材を合わせた重さは約700キロになる。「月山 出羽 湯殿山神社」の揮毫(きごう)は、陸軍大将で学習院院長、明治神宮宮司などの要職を歴任した一戸兵衛(弘前市出身、1855―1931年)によるもの。

 宮野宮司と神社職員らが立ち会い、業者の説明を受けながらお披露目された。朱塗りの大鳥居の新調と額の修復を請け負う宮田鉄工所(富山県)によると、額の裏面の補強部材が朽ちた状態で、ステンレス製の部材に付け替えを行った。額面はサンドブラストで磨き、下地を深緑色に、揮毫や縁には金箔(きんぱく)を重ねて仕上げたという。

 額の裏面には90年前の大鳥居建立の奉納者で山形市の篤信家「吉岡鐡太郎」の名や、建設に携わった業者名、昭和4年7月の竣工(しゅんこう)年月、額面鋳工の職人名などが刻まれていたことも紹介。「額は丈夫に精巧に作られていて、製作を担った鋳物職人の技術の高さに驚いた」などと説明した。

 宮野宮司は「建立当時はコンクリート技術も未発達で工事は全て手作業の困難を極めるものだった。出羽三山の表玄関口神坂路の象徴の再建を機に、多くの先人たちがつながり畏敬の念を持ってお山を守ってきたことを知ってもらいたい」と話した。

 大鳥居の組み立て建設工事に伴い、15日夜から21日未明までの夜間帯、主要地方道鶴岡羽黒線は全面通行止めとなり、迂回(うかい)措置が取られる。年内に立柱式の神事を行い、桜の植樹、石碑の復旧、照明設備設置など周辺整備を進め、来年度に竣工を予定する。

羽黒山大鳥居の額の修復が完了しお披露目された。業者から説明を受ける宮野宮司(左) 修復前の額=今年6月(下写真)

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