地元の海に誇り持って 水族館で体験学習

アカウミガメに触れる参加者ら(串本町有田で)
和歌山県串本町産業課は4日、同町有田の串本海中公園センターで町内の小学生と保護者を対象に「くしもとの海体験学習会」を開いた。ラムサール条約に登録されている串本の海について体験学習することで、ラムサール海域の大切さを学び、串本の海に誇りを持ってファンになってもらうことが目的。センター内の見学や磯での観察をした。 見学会は毎年、学校を通じて呼び掛けており、今年は保護者にも対象を広げた。潮岬、串本西、串本、西向、古座の各小学校から児童16人と保護者6人が参加した。 初めに、町産業課の中裕幸さんがラムサール条約について説明。中さんは、串本沿岸海域は世界最北の大サンゴ群生域があり、2005年に同条約湿地に登録されたことや、串本の海での自身のスキューバダイビング体験について話したり、串本海中フォトコンテストの受賞作品を見せたりした。 その後、海中公園センターの森美枝副館長が水族館内や展望塔、センター前にある錆浦海岸の磯を案内した。串本の海で見られるサンゴ、イソギンチャク、魚の特徴などを紹介し、参加者からの質問に答えた。 水族館のバックヤードでは、生まれて半年ほどのアオウミガメと1年ほどのアカウミガメを触ったり、水族館の水槽を上からのぞき込んだりした。 古座小4年の仲立人君(10)は「アカウミガメは思っていたよりも重くてびっくりした。串本の海はサンゴがいっぱいあると知った」、父親の泰州さん(37)は「串本の海にいる生き物を見せることはいい教育だと思うので、海中公園にはよく来る。こうして学習会に参加することで気付くこともあって、子どもと触れ合ういい機会にもなった」と話した。
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