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長野日報社

富岡市へ「シルクおんべ」 岡谷市が24日寄贈

13日まで岡谷蚕糸博物館に展示されているシルクおんべ

 岡谷市は、姉妹都市の群馬県富岡市に市庁舎落成記念として、「シルクおんべ」を寄贈する。将来にわたり両市の友好と発展に願いを込めて、おんべの房に使った繭糸は岡谷産繭と富岡産繭を半分ずつ使用。24日の記念式典での寄贈を前に市民にも素晴らしいシルクおんべを見てもらおうと、13日まで岡谷蚕糸博物館ロビーに展示している。

 シルクおんべは、同市長地小萩の蚕糸機械メーカー・ハラダが製作。同社では1998年の御柱祭から、桑の葉だけを食べる蚕が生み出した汚れなき糸に、神霊が宿って悪を払う│縁起物として、シルクおんべを製作している。市では、「富岡市とはシルクを縁に深い結びつきがあり、おんべは御柱祭という諏訪地域の文化を象徴するもの」(秘書広報課)として寄贈品に決めた。

 寄贈するシルクおんべは高さ110センチ、房の広がり幅は40センチ。同社の原田尹文会長によると、岡谷産50%、富岡産50%の乾燥繭8キロを混繰し、繭糸1.2キロを使用した。おんべの房はすべて1本1本の繭糸。繰糸はおんべの風合いを出すため、一つの繭から1本の糸を取り、糸の純白の維持に必要なセリシン(糸を覆う粘着質のたんぱく質)を残すため、繭糸が固着しないように速乾させる同社の独自技術で製作した。おんべを納めたケースは同市長地源の林木工が製作した。

 原田会長が「これだけの大きさのシルクおんべの製作は初めて、繭糸のまだらと固着に注意する繰糸方法を守り、時間をかけて作った結果、絹独特の光沢、純白、風合いを兼ね備えた素晴らしい製品ができた」という自信作。市では、「岡谷と富岡がシルクおんべを通じて心を一つに合わせ、両市の発展に願いを込めた友好の証しとして贈りたい」としている。

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