「人権の花」を植え付ける大本小学校の児童ら＝19日午前、同校体育館

　花の栽培を通して思いやりの心や人権意識を身に付けてもらうことを目的とした「人権の花」の植え付け式が19日午前、今年度指定校の大本小学校（知念克治校長）で行われ、全児童９人と関係者がベゴニアの苗18株をプランターに植えた。

　児童らはサルビアやマリーゴールド、計２００株も育てる。式には石垣市人権擁護委員協議会の宮良清盛会長、那覇地方法務局石垣支局の相良常氏支局長、石垣市の石垣安志教育長らも参加した。　

　植え付け後、相良支局長が人権に関する冊子を贈呈。児童らが人権標語を読み上げた後、代表の上原花音さん（６年、11）が「人にはそれぞれ特徴がある。失敗した時はカバーし合い、欠点を責めず認め合うのが大本っ子。人権について考え、すてきな大本小学校にしよう」と宣言した。

　知念校長は「皆で花を育てることで基本的人権尊重の精神を身に付けてほしい」、宮良会長は「自分の人権も友達の人権も大切にできる人になってほしい」と伝えた。

　「人権の花」運動は全国の人権擁護委員協議会と法務局を主体に１９８２年にスタートし、２００７年から市町村への委託事業として行われている。今年度の指定校は同校と吉原小学校。