学生が幼児向けの消費税紙芝居制作

紙芝居を完成させた学生たち(宇部フロンティア大短大部で)
山口県宇部市の宇部フロンティア大短大部保育学科の1年生9人が、税に関する紙芝居「フロンくんとティアちゃんのはじめてのおかいもの」を制作した。消費税の必要性が幼児にも伝わるように、色使いや質感を工夫。紙芝居は宇部間税会(吉本秀会長)に寄贈し、幼保育園での啓発活動に役立ててもらう。消費税に関する正しい知識の普及や完納運動を推進している間税会が、同学科の原井輝明准教授のゼミに制作を依頼。租税教育用のDVDアニメをベースとして、アレンジを加えて仕上げた。
短大名から取ったフロンくんとティアちゃんが100円を持ってお菓子を買いに行ったところ、消費税分が足りず、買えずに帰ることになる。妖精に頼んで、消費税のない世の中にしてもらったら、ごみは回収されず町に散乱し、歩道橋は壊れっぱなしで、交番に駆け込んだら対応料金を要求される。税でつくられている町の良さを再認識し、元の世の中に戻してもらうという物語。四つ切り画用紙17枚を使用。「はらぺこあおむし」の作者エリック・カールのコラージュ手法を参考に、直接絵を描くのではなく、新聞紙や紙に絵の具を塗って色紙を手作りするところから始めた。それを切り貼りすることで、画面の質感を面白くした。
同ゼミの小林憲明さんは「幼い子にも分かりやすいように、キャラクターの顔は単純で分かりやすいものにし、明るい色使いを心掛けた。多くの子どもたちに楽しみながら学んでほしい」と話した。間税会による紙芝居の初上演会は、12日に同大付属幼稚園で行われる。
関連記事
秋の訪れ告げるアカハラダカ 奄美大島と喜界島で飛来数調査
鹿児島県奄美群島に秋の訪れを告げる渡り鳥「アカハラダカ」の飛来数調査が奄美大島と喜界島で進んでいる。2島が協力して行う継続調査は今回が初めて。関係者は「飛来数や時期を記録することは奄美群島の...
広がる薄紅色 井戸尻史跡公園で赤ソバの花見頃 長野県富士見町
長野県富士見町池袋の井戸尻史跡公園で、赤ソバ「高嶺ルビー」の花が見頃を迎えている。復元住居や水車小屋を背景に薄紅色の小さな花が広がる光景を、訪れた人たちが楽しんでいる。 同公園では、春から初...
一般開放 容認できない 石垣駐屯地に申し入れ 市民連絡会
陸上自衛隊石垣駐屯地で7日開催予定の「石垣駐屯地やいまDAY(一般開放)」に対して、石垣島の平和と自然を守る市民連絡会(共同代表・上原秀政、白玉敬子、波照間忠)は2日午後、駐屯地正門の前で、展...
釧公大で「100円朝食」 期間限定、多くの学生が列【釧路市】
公立大学法人釧路公立大学(名塚昭理事長)は2日、学生に低価格で朝食を提供する「100円朝食」を期間限定で始め、多くの学生がボリューム満点の朝食を求めて列をつくった。 この取り組みは、学生の規...