学生が幼児向けの消費税紙芝居制作
紙芝居を完成させた学生たち(宇部フロンティア大短大部で)
山口県宇部市の宇部フロンティア大短大部保育学科の1年生9人が、税に関する紙芝居「フロンくんとティアちゃんのはじめてのおかいもの」を制作した。消費税の必要性が幼児にも伝わるように、色使いや質感を工夫。紙芝居は宇部間税会(吉本秀会長)に寄贈し、幼保育園での啓発活動に役立ててもらう。消費税に関する正しい知識の普及や完納運動を推進している間税会が、同学科の原井輝明准教授のゼミに制作を依頼。租税教育用のDVDアニメをベースとして、アレンジを加えて仕上げた。
短大名から取ったフロンくんとティアちゃんが100円を持ってお菓子を買いに行ったところ、消費税分が足りず、買えずに帰ることになる。妖精に頼んで、消費税のない世の中にしてもらったら、ごみは回収されず町に散乱し、歩道橋は壊れっぱなしで、交番に駆け込んだら対応料金を要求される。税でつくられている町の良さを再認識し、元の世の中に戻してもらうという物語。四つ切り画用紙17枚を使用。「はらぺこあおむし」の作者エリック・カールのコラージュ手法を参考に、直接絵を描くのではなく、新聞紙や紙に絵の具を塗って色紙を手作りするところから始めた。それを切り貼りすることで、画面の質感を面白くした。
同ゼミの小林憲明さんは「幼い子にも分かりやすいように、キャラクターの顔は単純で分かりやすいものにし、明るい色使いを心掛けた。多くの子どもたちに楽しみながら学んでほしい」と話した。間税会による紙芝居の初上演会は、12日に同大付属幼稚園で行われる。
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