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長野日報社

県防災ヘリ墜落1年 松本で追悼式

祭壇の遺影に献花する航空隊員の遺族

 県消防防災ヘリ「アルプス」が墜落して航空隊員9人が死亡した事故から1年を迎えた5日、県と県消防長会は殉職者の追悼式を松本市内のホテルで開いた。遺族と県、消防などの関係者合わせて約90人が参列し、祭壇に並ぶ遺影に献花し、冥福を祈った。亡くなった隊員の同僚7人が一人ひとり追悼の言葉を述べ、「大空から見守ってください」と呼び掛けた。

 同僚のうち、昨年4月から消防防災航空センターに派遣されている水崎厚史消防隊長は、その前に長野市消防局で同僚だった瀧澤忠宏隊長と伊熊直人隊員に語りかけた。2人が航空隊員に決まった時のことを「やる気に満ちあふれ、全力で取り組むことを決意した熱い思いが伝わってきた」と振り返り、「みんなが目指した日本一の航空隊を目指して進んでいきます。大空から勇気と力をください」と声を振り絞った。

 阿部守一知事は「航空隊の活動をしっかり継承していくことこそが私たちに課せられた使命と考え、消防航空体制の再建に取り組んでいる」と遺影に報告。「3月5日という日を胸に刻み、崇高な志を引き継ぎ、安全安心の確保に全力で取り組む」と誓った。

 式典後、高嶋典俊隊員の父・俊郎さん(68)は「悲しさと無念さがまたこみ上げてきた。併せて、9人の素晴らしさをもう1回確認ができた。生きていたらまた何人救えたのかなと(同僚の追悼の言葉を)聴いていた」と話し、消防航空体制の再構築については「安全な形で9人の思いが引き継がれていくことをうれしく思う」とした。

 県は、新しい消防防災ヘリの機体と民間操縦士による飛行訓練を7日に始める予定。

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