
完成した「豆ぐると」を手にする帯広農業高の生徒たち。左から2人目が田村班長
帯広農業高校(二木浩志校長)の生徒が商品開発を進めていた豆乳ヨーグルトが完成した。豆乳100%で、ビートに含まれる天然オリゴ糖成分「ラフィノース」を配合した。味の改良を重ねた商品は「豆(まめ)ぐると」と名付け、生徒たちは「豆乳嫌いな人でもおいしく食べられる」と話している。
商品開発は食品科学科地域資源活用班の2・3年生が担当。ヨーグルトをはじめ、商品名、パッケージデザインまで生徒が中心となって仕上げた。
ヨーグルトはCGC(本社東京)の無調整豆乳を使用。乳製品を一切使用していないことから、乳アレルギーのある人でも食べられる。配合したラフィノースは腸内の善玉菌の餌になり、便通改善などの効果・効能が認められている。ビート1キロ当たり1グラムほどしか含まれていない貴重なオリゴ糖で、今回は日本甜菜製糖(同)が応援。ヨーグルトは1つ100グラムで、うち4グラムのラフィノースが入っている。
28日にパッケージラベルの貼り付けやPR用のチラシ作りに取り組み、29日に帯広市内のビート資料館で販売した。
10月7日の「食べる・たいせつフェスティバル」(会場・十勝農協連家畜共進会場アグリアリーナ)や、同12日の「あぐりす」(帯広農業高校)、同28日の「フードバレーとかちマラソン」にも出店する予定。また、帯広調理師専門学校とコラボしたスイーツも検討中だ。
田村静香班長(3年)は「豆乳が好きじゃない私でも、豆乳感がなくておいしく食べられる。ヘルシーで美肌効果もあるので、ぜひ手に取って」と話している。1個100円。
関連記事
「輝サーモン」3年目の養殖開始へ 八峰町の若手漁師意欲
八峰町の若手漁師らでつくる「八水」(菊地陽一社長)は、今年も同町八森の岩館漁港でトラウトサーモン「輝(かがやき)サーモン」の養殖事業を始める。3年目の今回は養殖数を昨年の1千匹から1・5倍の...
奥三河食材が絶品料理に変身 新城でレシピ発表会
奥三河地域で作られる食料加工品を活用したレシピ発表会が7日夕、新城市八束穂の道の駅「もっくる新城」で開かれた。 県新城設楽振興事務所主催。奥三河観光協議会が企画した。道の駅を運営する「...
平松食品御津工場で「ハゼの甘露煮」づくり佳境
おせち料理に使われる「ハゼの甘露煮」づくりが、豊川市御津町の「平松食品」御津工場で最盛期を迎えた。 味の決め手は秘伝のタレ 先月から作業が始まった。三河産と中国産のハゼのはらわたを取...
濃厚ナイアガラワイン 信州大農学部が新商品発売
信州大学農学部(長野県南箕輪村)は5日、昨年秋の実習で学生が収穫したブドウの果汁を凍らせて濃縮する氷結製法を用いた新商品「濃厚ナイアガラワイン」を構内の生産物販売所で発売した。「濃厚」を冠し...