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荘内日報社

水田があって建築魅力的に 世界的建築家の坂さん語る

 鶴岡市のサイエンスパークに完成した「ショウナイホテル スイデンテラス」と全天候型児童遊戯施設「キッズドーム ソライ」の設計を手掛けた、建築家の坂茂さんを迎えたトークイベントが28日夜、スイデンテラスで開かれた。坂さんは「水田が広がる景観が素晴らしく、水田があるからこそ建築が魅力的になる。そうした施設を造りたかった」と述べ、自身の設計では初めて実現したというホテルへの思いを語った。

 坂さんは木や紙を使った建築で知られ、2014年に建築界のノーベル賞といわれる米国プリツカー賞の受賞をはじめ、フランス芸術文化勲章受章など世界的に活躍。20年ほど前から災害支援にも取り組み、国内外で積極的に活動している。

 トークは「建築家×街づくり会社―愛される建物、そして、街のつくり方」をテーマに、両施設を整備したヤマガタデザインの山中大介社長との対談形式で行われ、約40人が参加した。

 坂さんは木造のスイデンテラスのデザインについて「水田におじゃまして造らせてもらう」との発想から、外部と接するところを増やすため低層の分棟タイプにし、渡り廊下で結ぶことで周囲の水田に目を向けられるようにしたと説明。完成後に初めて訪れ、「諦めが悪いんです。利用者の使い勝手や(建築の)プロの目が気になる。もっと良くするため、直していきたい。地域の人に愛着を持ってもらい、誇りに思ってもらえる建築にしていかないといけない」と語った。

 山中社長は、建築は一部の特定の人のものでなく、街や地域の人のためのものという坂さんの取り組みに共感して設計を依頼したとし、「坂さんが周りの水田を見て、『素晴らしい』と言った一言で、こちらからの説明は何も必要ないと確信した。木の素材と照明の関係性も素晴らしい施設になった。地元の人に心から面白い、楽しいと思ってもらえる、かっこいい空間にしていく」と応えていた。

スイデンテラスとソライのデザインなどをテーマにトークした山中社長(左端)と坂さん(左から2人目)

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