新品種「雪若丸」など消費者へ 酒田・山居倉庫で新米出荷式
この秋に本格デビューとなる県産米新品種「雪若丸」と、「つや姫」の新米出荷式が28日、酒田市山居町一丁目のJA全農山形県本部山居倉庫で行われ、関係者が安定販売などを願い、両品種を積んだトラック2台を送り出した。29日(土)から県内全域のスーパーなどで販売される。
雪若丸はつや姫に次ぐブランド米として開発された。色白で光沢があり、はえぬきより食味が良いのが特長。今年は県内全域で約1700ヘクタールに作付けされ、約1万トンの収穫が見込まれている。うち7000―8000トンを全農山形が取り扱う。
この日の出荷式は全農山形の主催で、県や東北農政局、県内各JAの関係者ら約70人が出席。出羽三山の山伏による神事で安定販売と安全輸送などを願った後、全農山形運営委員会の折原敬一副会長が「今年は5―7月に高温、8月には庄内・最上で大雨、置賜で降雨が少ないなど、生育期間を通じて厳しい天候だったが、生産者のきめ細かい管理と努力で高品質、良食味の米を消費者に届けることができるのがうれしい」とあいさつした。
その後、雪若丸とつや姫を積んだトラックの前で、羽黒高チアリーディング部「ノーススターズ」の1、2年生13人が、雪若丸の飛躍を願って「Jump」など2曲のダンスを披露。全農の関係者らによるテープカットなどに続き、トラックは出席者らの拍手に送られ、天童市内の精米所に向け出発した。
トラックに積まれたのは、JAみちのく村山と山形おきたま管内の雪若丸12・6トンと、庄内たがわ管内のつや姫12・69トンで、いずれも1等米玄米の県内出荷分。全農山形の両品種の新米は県内では29日から、県外では10月6日(土)から販売される。はえぬきは先週から販売されている。
全農山形米穀類販売課の小屋賢課長は「今年の県産米は天候の影響が心配されたが、今のところ品質はおおむね良好。雪若丸は今年が本格デビューということで、白さや良食味などを消費者にアピールし、つや姫に次ぐ本県のブランド米に育てたい」と話した。
雪若丸などの新米を積んだトラック(奥)の前で羽黒高チアリーディング部がダンスを披露、“本格デビュー”に花を添えた
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