仮設住宅130戸が着工 胆振東部3町、被災者の生活再建へ

仮設住宅の建設地で整地作業を進める工事関係者=25日午後、厚真町
胆振東部地震で大きな被害を受けた厚真、安平、むかわの3町で道は25日、被災者用の仮設住宅計130戸の建設を始めた。地震後に仮設住宅が建てられるのは初めてで、10月末ごろに完成、入居が始まる見通しだ。道は各町の被災者ニーズを踏まえ、年内の追加建設を検討しており、早期の生活再建につなげる考えだ。
仮設住宅は第1期分として厚真町に85戸、安平町に20戸、むかわ町に25戸の計130戸建てる。間取りは単身用の1DK(33戸)、2人用の2DK(56戸)、3人以上用の3K(41戸)の3種類。住宅の広さは1DK約20平方メートル、2DK約30平方メートル、3K約40平方メートルとなっている。
構造は寒冷地仕様の平屋建てプレハブハウス(軽量鉄骨造り)で、玄関前に風除室を設けるほか、床下や壁などに断熱材を施し、灯油ストーブを備える。ユニットバスと水洗トイレも完備し、ペットとの入居も可能だ。
建設場所は、厚真町では、サッカー場(表町45)、厚真高校横(本郷236)、本郷小公園横(本郷276)、上厚真近隣公園(上厚真)の4カ所。安平町では早来北進(早来北進80)と追分白樺(追分白樺1)の2カ所。むかわ町は大原2丁目(大原2)の1カ所。
入居できるのは、半壊以上の住宅被害に遭った人たち。最長で2年間、家賃無償で入居できる。各町は条件を踏まえ、罹災(りさい)証明を申請し仮設住宅を希望する人の中から、入居者を選定する作業を進める。
道が26日午前10時現在でまとめた3町の住宅被害状況によると、全壊と半壊は厚真町76棟、安平町259棟、むかわ町43棟に上る。道は被災者の意向を踏まえて第2期分の仮設住宅建設を検討し、「1日でも早く入居し、安心してもらえるように工事を進めていきたい」としている。
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