ジビエをアスリートに 商品開発へ効果検証
ジビエの新商品開発に向け試食する町職員の細井孝哲さん(右)=古座川町月野瀬で
シカ、イノシシなどのジビエ商品を特産品として売り出している和歌山県古座川町は、アスリート向け商品の開発に挑戦している。4月から日本体育大学陸上競技部の選手らに試食してもらっており、本年度中には新商品を販売する予定だ。
ジビエは高タンパク、低カロリーで鉄分などミネラルが豊富。牛肉、豚肉、鶏肉などに比べ、脂肪燃焼を促すカロニチンを多く含んでいることから、アスリートの体に良いといわれている。 千葉県から同町高池に移住してきた総合格闘家の鈴木貴裕さん(31)もジビエを食べている。「ジビエは減量中の選手が食べても問題ないし、エネルギーが湧いてくる感じがする。味もあっさりしていて食べやすく、今では牛肉より食べやすい」と話す。 鈴木さんは後輩の格闘家たちにもジビエを薦めており、現在、テレビなどでも活躍中の浅倉カンナ選手からは「おいしい」との反応があったという。 町内で加工されたジビエを使った「里山のジビエバーガー」は「とっとりバーガーフェスタ2016」でグランプリを受賞。町鳥獣食肉処理加工施設「古座川ジビエ 山の光工房」(古座川町月野瀬)など6団体で構成する「古座川ジビエコンソーシアム」は、農林水産省の「ジビエ利用モデル地区」の指定を受けている。 町は東京で自転車競技の選手らにジビエ料理を振る舞うなど、PR活動に力を入れていて、ハム、ステーキなど一般向けの商品も開発中だ。 熊野の大自然で育ったジビエのおいしさを広くPRしていきたいと話す、町地域振興課の細井孝哲さん(35)は「ジビエがアスリートの体にとって良いのは分かっている。実際に食べてもらい、実証することで味や効果の信用が高まる」と期待している。
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